メルセデスAMG新型『GT 4ドア・クーペ』登場 1169psの最強EV、10分充電で460km走行可能 V8サウンドも再現
公開 : 2026.05.22 11:45
ライバル車を凌駕する圧倒的なパワー
エントリーモデルの『GT 55』では、これら3基のモーターが組み合わさり合計816psと183.6kg-mを発生し、GT 63では前述の通り1169psと204kg-mに引き上げられる。これは、ポルシェ・タイカン・ターボGT(1108ps、136kg-m)やロータス・エメヤ900スポーツ(917ps、100kg-m)といったライバルを大幅に上回る数値だ。
また、V8エンジンを中核とするプラグインハイブリッド・パワートレインから842psと150kg-mを発生させる、初代GT 4ドア・クーペの最上位モデル『GT 63 S Eパフォーマンス』をも凌駕している。

ピーク数値だけでなく、連続出力にも重点を置いている。GT 63は熱による出力低下なしに63秒間最大出力を維持でき、出力が721psを下回ることはないという。
バッテリーは、直接冷却式の円筒形セルを採用した新開発の106kWhパックだ。各セルは絶縁性冷却液で包まれ、安定した動作温度を維持するとされている。
これにより、航続距離はGT 55で最大696km(WLTP)を実現する。これはパフォーマンス・バッテリー・プラス搭載のポルシェ・タイカンよりも16km長い。
800Vの高電圧システムによって最大600kW超のDC急速充電に対応しており、10分で約460km分の航続距離を回復できるという。
ドライバーの没入感を高める工夫
メルセデスAMGは、さまざまな革新技術によってEVにおけるドライバーの没入感を高めたとしている。
新開発の「AMGフォース(AMGForce)」システムは、初代GT 4ドア・クーペのV8エンジンから抽出した合成走行音を、シート構造を介したハプティック(触覚)フィードバックと組み合わせたものだ。

また、AMG製エンジンの特性を再現するように設計された疑似トランスミッションも搭載されている。
パワートレインとシャシーの制御は、モーター、ブレーキ、サスペンション機能を連携させる「AMGレースエンジニア(AMG Race Engineer)」システムによって行われる。
センターコンソールの3つのロータリーコントローラーにより、スロットル特性、ヨー特性、スリップ閾値を調整し、合計729通りの設定で車両のレスポンスや敏捷性、トラクションを変更できる。
車内にはカーボンやレザーを多用
最近の他のAMGモデルと同様、シャシーには3チャンバーエアスプリングとセミアクティブ・ロールスタビライザーを組み合わせた「AMGアクティブ・ライド・コントロール」サスペンションシステムを採用している。「レース」や「ドリフト」など5種類のドライブモードが用意され、設定に応じてロール剛性を変化させる。
フロントサスペンションは4リンク、リアは5リンクで、それぞれバネ下重量を低減するために鍛造アルミニウム製コンポーネントが採用されている。

一方、リアアクスルステアリングは最大6度の操舵が可能で、低速時の取り回しと高速時の安定性を高める。
ブレーキは、フロントにカーボンセラミックディスク、リアにスチールディスクを採用し、ステアリングホイールのパドルで調整可能な回生ブレーキと統合されている。
キャビンはカーボンファイバー、メタル、レザー素材がふんだんに使用され、10.2インチのデジタルインストゥルメントクラスター、14.0インチのインフォテインメント用タッチスクリーン、および14.0インチの助手席用タッチスクリーンが中心となる。
新型GT 4ドア・クーペの生産は、今年7月にドイツ・ジンデルフィンゲンの工場で開始される。




























