フェラーリ・ルーチェはもっと美しくなるはずだった? 世界一のインテリアと、記者が見た「本来の姿」【UK編集部コラム】

公開 : 2026.06.01 12:05

エンジニア側の意見が強すぎた?

EVは背が高くなりがちだ。ルーチェの場合、フェラーリは将来的にバッテリー交換が可能となるよう、キャビンフロアの下に蓋付きのバッテリーパックを配置することを強く求めた。しかし、こうすると必然的に車高が高くなってしまう。

それを踏まえ、ジャガーのデザイナーたちは、タイプ01においてバッテリーモジュールを分離し、その間に「フットガレージ(足元のスペース)」を設けることで、乗員の着座位置を低く抑えられるようにしたのだ。一方、BMWのノイエ・クラッセEVプラットフォームでは、バッテリーパックの上面をキャビンフロアとして利用している。

フェラーリ・ルーチェ
フェラーリ・ルーチェ    フェラーリ

開発過程で直面した技術的課題のせいで、ルーチェは車高が高くなり、優雅さを失ったのだろうか? もし車高を低くして、スポイラーとボディの間の隙間をさらに強調すれば、より魅力的に見えるだろうか? そして、細部のラインに関する議論が交わされ、最終的に合意に至っていれば、もっと見栄えが良くなっていただろうか?

ニューソン氏は、LoveFromとフェラーリの関係が「意外にも緊張していなかった」と語った。もしかすると、もっと緊張するべきだったのかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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