価格1億円前後? アウディ、499台限定の新型V8スーパーカー『ヌヴォラーリ』発表(2) 開発期間わずか1年2か月で、新デザイン言語導入

公開 : 2026.06.06 07:25

新デザイナーによる未来のアウディの姿

ヌヴォラーリはわずか1年2か月という短い開発期間もあって、新しいデザイン責任者マッシモ・フラチェッラ氏による新世代のデザイン言語をいち早く取り入れることになった。今後の市販モデルの姿を予見していると言える。

前述の通り、エクステリアは主に空力性能を重視した設計で、スリムで縦長の「シングルフレーム」グリルを採用している。これは、これからのアウディの特徴となるだろう。四角いグリルはコンセプトCのものを彷彿とさせるが、空力性能を最適化する小さな四角いエレメントが特徴的だ。

アウディ・ヌヴォラーリ
アウディ・ヌヴォラーリ    アウディ

発表会で披露されたヌヴォラーリの実車プロトタイプは、F1マシンやコンセプトCで見られるアウディのシグネチャーカラー「チタニウム」で仕上げられていた。

特に注目すべきは、車体後部に配置されたアウディのフォーシルバーリングスで、アルミニウムから削り出し、カーボンファイバー製のボディワークに埋め込まれている。

シンプルさを追求したインテリア

インテリアもまた、アウディが新たに重視するシンプルさを体現しており、「ドライバー中心のアプローチ」と称する設計となっている。主要な機能はすべて、ドライバーの視界内に配置されている。

車内の各種操作系に用いられるカラーアクセントは、1930年代後半にタツィオ・ヌヴォラーリ氏が駆ったアウトウニオン・タイプCレーサーから着想を得ている。

アウディ・ヌヴォラーリ
アウディ・ヌヴォラーリ    アウディ

キャビンは色を用いて2つのゾーンに分けられている。前部は集中力を高めるというダークなトーン、後部は「シャドウ・デューン」と呼ばれる明るいトーンで仕上げられている。

ヌヴォラーリの価格詳細は公表されていないが、50万ポンド(約1億円)前後になると予想される。限定499台で、2027年前半に納車開始予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

アウディ、499台限定の新型V8スーパーカー『ヌヴォラーリ』発表の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事