美貌を濁すリアシート追加 ジャガーEタイプ & ロータス・エラン『+2』モデル(1) 2シーターへ迫る加速 高級路線狙ったチャップマン
公開 : 2026.06.21 17:45
驚くべき性能のコンパクト・グランドツアラー
他方、ロータス・エラン +2を生み出すに当たり、代表のコーリン・チャップマンはEタイプ 2+2を意識していたはず。アルファ・ロメオ・スプリントGTなど、より小柄なクーペがライバルだったとしても。
事業提携について会談するため、1963年頃にジャガーを訪れたチャップマンは、リアシートが追加されたEタイプの試作車を目撃していたかもしれない。また彼は、ひと回り大きいエランへ、V8エンジンを積むアイデアにも関心を寄せていた。

果たして1967年に発売されたエラン +2は、119psの最高出力で201km/hの最高速度という、驚くべき性能のコンパクト・グランドツアラーだった。ブランドでは初めて、発売初年度から1000台をラインオフするという、成功も掴んでいる。
チャップマンの読みは正しかった。ロータスを所有したいと願う、家族持ちドライバーに、4シーターのエランは確かに響いた。300ポンド安価な、キットカーも提供された。
高級路線を狙ったチャップマンの意向
ツインカムの4気筒エンジンは、ピストンや排気ポート、キャブレターの改良で高出力化。0-100km/h加速を8.2秒で処理しつつ、燃費にも優れていた。スプリングとダンパーは引き締められ、ワイドなタイヤも履いていた。
全長は、2シーター版から約580mmも延長されたが、全高は25mmの増加に留められた。サイドシルにスチール製の補強材が仕込まれ、FRP製ボディの剛性を確保。少し我慢すれば、身長180cmの大人がリアシートに座ることもできた。

フロントガラスは、フォード・コンサル・カプリ譲り。フロントバンパーはフォード・アングリア用、リアバンパーはウーズレー・ホーネット用を、加工して組んである。
従来のロータスより、エラン +2は一般的な量産車へ近く、高級路線を狙ったチャップマンの意向を表していた。ホイールベースを約300mm伸ばしたシャシーと、約180mm広いボディをベースに、コンバーチブルやステーションワゴンも構想されていたとか。
この続きは、ジャガーEタイプ 2+2 / ロータス・エラン +2(2)にて。


























































































































































