少ないリソースで優れた成果 ジャガーEタイプ & ロータス・エラン『+2』モデル(2) 近年は安価な入門モデルとして人気
公開 : 2026.06.21 17:50
カーブへ飛び込めば直観的な感覚に唸る
ブラックの1台は、オリ・ヒース氏の父が購入したという、5速MTのエラン +2S 130/5。地面へ触れそうなほど、運転席の座面は低い。サイドウインドウは高い位置にあり、ボディをまとったような一体感がある。
太いリアピラーが隠すため、斜め後方の死角は広い。小回りはEタイプ 2+2より確実に効き、小さなクラッチペダルは軽く踏める。明らかに、運転しやすいスポーツカーだ。

ウォールナット製のダッシュボードにはメーターが7枚並び、スイッチはずらりと15個ほど。Eタイプのオーナーを意識したデザインに思えるが、内装は基本的に人工皮革で仕立てられている。リアシートは僅かに広い。
カーブへ飛び込めば、以心伝心な感覚に唸る。グリップやステアリングの変化、ボディロールを伴わず、旋回Gが高まる。公道の速度域では、それらがないようにすら思える。
より少ないリソースで導いた優れた成果
前後ディスクのブレーキは漸進的に効き、しなやかなサスペンションと細いタイヤが生む乗り心地は、Eタイプ 2+2に迫るほど心地良い。積極的に回転数とギアを選べば、160km/h程度までの加速力も大きくは劣らない。
ウェーバー・キャブレター越しにエンジンは空気を意欲的に吸い、回転上昇とともに快音を響かせる。シフトレバーには僅かな引っ掛かりがあり、ゲートは狭いものの、慣れれば素早く変速できる。ギア比も好ましい。秘めた力を、最大限に開放できる。

近年は、エランやEタイプの入門モデルとして支持を集める、+2と2+2。2シーターのクーペより、安価に流通しているからだ。しかし希少性は高く、部品代や修理費が高くなりがちなことも事実ではある。
筆者が1台を選ぶなら、古いロータスの維持には相当な忍耐力が必要なことを加味しても、エラン +2にするだろう。流麗なフォルムと、妥協のない運転体験に加えて、少ないリソースで優れた成果を導いているから。より、英国車らしい独創性にある。
協力:ストラダーレ・アイコンズ社、サイモン・クロックフォード氏
4シーターなジャガーEタイプとロータス・エラン 2台のスペック
ジャガーEタイプ S1 4.2 2+2 (1966~1971年/英国仕様)
英国価格:2245ポンド(新車時)/5万ポンド(約1050万円)以下(現在)
生産数:1万924台
全長:4684mm
全幅:1656mm
全高:1270mm
最高速度:223km/h
0-97km/h加速:7.4秒
燃費:6.4-7.8km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1245kg
パワートレイン:直列6気筒4235cc 自然吸気 DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:268ps/5400rpm
最大トルク:39.0kg-m/4000rpm
ギアボックス:4速マニュアル/後輪駆動
ロータス エラン +2S 130/5(1967~1974年/英国仕様)
英国価格:2626ポンド(新車時)/2万5000ポンド(約525万円)以下(現在)
生産数:5244台(+2合計)
全長:4267mm
全幅:1600mm
全高:1164mm
最高速度:194km/h
0-97km/h加速:7.7秒
燃費:7.4-9.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:946kg
パワートレイン:直列4気筒1558cc 自然吸気 DOHC
使用燃料:ガソリン
最高出力:127ps/6500rpm
最大トルク:15.5kg-m/5500rpm
ギアボックス:5速マニュアル/後輪駆動


























































































































































