BMW新型『i3』欧州発売開始 新世代ノイエ・クラッセ第2弾モデル メルセデス・ベンツCクラスよりも安価設定
公開 : 2026.06.22 07:05
足回りはソフトなセッティング
i3とiX3はプラットフォームを共有しているが、足回りのセッティングには大きな違いがある。例えば、i3のスプリングは柔らかめで、トップマウントブッシュの剛性は低く設定され、異なるアンチロールバーが装着されている。その結果、ヨーやロールの慣性が小さくなっているという。
エンジニアはAUTOCARに対し、「iX3よりもi3の方が、良好なロール特性と快適性を得やすい」と語り、さらにクイックなステアリングレシオと高速域での空力性能向上により「新型3シリーズならではキャラクター」を生み出していると付け加えた。

i3のボディサイズは全長4760mm、全幅1865mm、全高1480mmと、現行3シリーズよりも全体的に大型化している。それでも「典型的なBMWセダンのプロポーション」、すなわちロングボディとショートオーバーハングを維持していると、BMWのコンパクトカーデザイン責任者であるオリバー・ハイルマー氏はAUTOCARに語った。
キドニーグリルの新解釈
ハイルマー氏によると、最大の特徴は新しいフロントデザインであり、これは「3シリーズの顔の新たな解釈」だという。iX3と同じノイエ・クラッセの理念を踏襲し、ヘッドライトとキドニーグリルを一体化したものだ。
しかし、iX3のグリルが車高を強調するために縦長で細いデザインであるのに対し、i3のグリルは車幅を強調するためにワイドに設定されている。

デザイナーのフェリックス・シュタウダッハー氏はAUTOCARの取材に対し、3シリーズに「まったく新しいデザイン言語」をもたらしたと語った。その理由は、「アイコンを自由に操ることが許された」からだと説明。大きく変化を遂げたものの、「一目で3シリーズとわかる」デザインだという。シュタウダッハー氏は、3シリーズこそが「BMWを定義する原点」であるため、i3が「新世代のBMWの基準」になると語った。
最新世代のインテリアレイアウト
インテリアも一新されている。中心となるのは、最新のiドライブを搭載し、車内のほとんどの機能を制御する、平行四辺形の17.9インチタッチスクリーンだ。
従来のインストゥルメントパネルはなく、その代わりに全長43.3インチの「パノラミックiドライブ」ディスプレイが搭載されている。フロントガラス底面、ドライバーの視線よりやや下に配置され、車速やバッテリー残量などの主要な情報を表示する。

インストゥルメントパネルの廃止により、ステアリング設計を見直すことが可能になった。シュタウダッハー氏によると、このステアリングホイールはBMW史上「最高のエルゴノミクス(人間工学)」を実現しているという。実際、従来より太く厚みが増し、初めてハプティック(触覚フィードバック付き)コントロールを採用している。
内燃機関搭載の改良型3シリーズも、こうした変更点を反映する予定だ。
i3はBMWのミュンヘン工場で生産される。日本への導入は2027年以降を予定している。













































