ボーフェンジーペン 05 GT(2) 超低空飛行するプライベートジェットの如き圧巻の体験 期待通りにしなやかな足さばき

公開 : 2026.06.22 18:10

年間約100台しか提供されない希少性

もっとも、M5 ツーリングより約4万4000ポンド(約924万円)もお高い05 GTを欲する人は、特注のインテリアを我が物にすることが主な目的かもしれない。独自性の高いスタイリングも。

現実的には、パワーアップの効果を公道で実感することは難しいはず。車重は2555kgで、ベース車両から5kg増えている。長時間の乗り心地を考えると、21インチタイヤはサイドウォールが薄すぎるかもしれない。20インチへ、サイズダウンしても良い。

ボーフェンジーペン 05 GT(欧州仕様)
ボーフェンジーペン 05 GT(欧州仕様)

M5 ツーリングの乗り心地は硬めにあり、05 GTがグレートブリテン島の道でどんな印象を与えるのか、非常に興味深い。それが改善される上質さなら、約14万4000ポンド(約3024万円)の英国価格や7か月の納期を、受け入れる人は少なくないだろう。

また、歴代のアルピナを求めてきた人にとって、希少性も理由の1つになってきた。ドイツ南部、ブーフローに構えた工場は、年間で約100台しか提供できないそうだ。

ボーフェンジーペン 05 GT(欧州仕様)のスペック

英国価格:約14万4000ポンド(約3024万円)
全長:5092mm
全幅:1970mm
全高:1516mm
最高速度:305km/h
0-100km/h加速:3.6秒
燃費:18.9km/L
CO2排出量:124g/km
車両重量:2555kg
パワートレイン:V型8気筒4395cc ツインターボチャージャー+AC同期モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:801ps(システム総合)
最大トルク:111.9kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック/四輪駆動

ボーフェンジーペン 05 GT(欧州仕様)
ボーフェンジーペン 05 GT(欧州仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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