新型『トヨタRAV4』のベストチョイスは? トップグレードPHEV『GRスポーツ』かハイブリッドの『アドベンチャー』か

公開 : 2026.06.23 12:05

車両重量が2トン近いとは思えない

今回の取材では、このGRスポーツとハイブリッド車のアドベンチャーを短時間だが試乗することができた。ホワイトボディに専用パーツをまとったGRスポーツは、なかなか精悍。SUVとはいえ、オンロードでも走りを楽しませてくれそうな佇まいだ。

サポートの良いシートに座り、イグニッションをオンにして、スイッチ式の『エレクトロシフトマチック』でDレンジをセレクトして発進。ちなみにアドベンチャーは、普通のバータイプのシフトノブとなっている。走行モードは『EV』、『オートEV/HV』、『HV』をセンターコンソールのスイッチで選択できる。

GRスポーツはスイッチ式シフトノブを採用。アドベンチャーは普通のバータイプとなる。
GRスポーツはスイッチ式シフトノブを採用。アドベンチャーは普通のバータイプとなる。    山本佳吾

まずはEVモードで走り出す。いかにもバッテリー電気自動車らしい、静かに力強い発進からスムーズに車速を伸ばしていき、車両重量が2トン近いとは思えない。

HVモードにすると、トヨタのハイブリッド車らしい、モーターでスムーズに発進し必要ならばエンジンがかかってアシストする走りを見せる。エンジンがかかれば音はわかるが、ショックなどはない。

RAV4のベストチョイスは?

PHEVのGRスポーツとハイブリッドのアドベンチャーではエンジンの最高出力こそ同じだが、最大トルクや前後モーターのパワースペックはPHEVが上まわっている。しかし車両重量が280kgも重いこともあって、速さの違いは少なくとも市街地走行においてはほとんど感じられない。ただ、その車両重量のおかげか走りっぷりはドッシリとして安定感がある。

運転席からの視界や、インターフェースの視認性や操作性、室内の広さやラゲッジルームの容量などは、RAV4の他グレードと基本的に変わらない。人と荷物をしっかり積んでのロングツーリングにも十分以上に対応してくれるだろう。

ハイブリッドと比べ、最大トルクや前後モーターのパワースペックはPHEVが上まわっている。
ハイブリッドと比べ、最大トルクや前後モーターのパワースペックはPHEVが上まわっている。    山本佳吾

個人的には、軽量なハイブリッド車で、この専用サスペンションなどを採用したGRスポーツが設定されれば、RAV4のベストチョイスになると思う。既に海外仕様では設定されているから、日本でも追加設定されることを期待したい。

トヨタRAV4 GRスポーツのスペック

全長×全幅×全高:4645×1880×1680mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1990kg
エンジン:直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:2487cc
最高出力:137kW(186ps)/6000rpm
最大トルク:229Nm(23.4kg-m)/4400-4800rpm
モーター最高出力:前151kW(206ps)/後41kW(55ps)
モーター最大トルク:前272Nm(27.7kg-m)/後123Nm(12.5kg-m)
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:4WD(E-Four)
燃料/タンク容量:レギュラー/55L
WLTCモード燃費:21.5km/L
充電電力使用時走行距離:145km
タイヤサイズ:235/50R20
価格:630万円

トヨタRAV4 GRスポーツ
トヨタRAV4 GRスポーツ    山本佳吾

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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