ロータス本社に新拠点! 他社の車両設計、開発を支援し、生産ラインも提供 既にゼノスなど製造決定

公開 : 2026.06.30 17:05

柔軟で幅広いサービス展開

これまでヘセルではロータス車の生産に注力しており、外部向けのエンジニアリング事業は後回しにされていた。現在、拠点内には600人の従業員が在籍し、エミーラの初期生産ラッシュも落ち着きを見せていることから、ロータスは拠点の価値を高めるために再び視野を広げつつある。

ヘセルは、昨年だけで550人の雇用削減に迫られるなど苦境に喘ぎ、将来も不透明な状況にあったが、今回のハブ拠点の設立により、新たな目的と可能性がもたらされることとなった。

ロータス・ヘセル工場での生産を決めたゼノスのスポーツカー
ロータス・ヘセル工場での生産を決めたゼノスのスポーツカー

ノーフォーク州におけるロータスの強みは伝統的に車両ダイナミクスにあるが、現在ではニッチな自動車メーカー向けのエンジン制御システムなども手掛けている。

個々の部品からサブアセンブリやモジュール(ノーフォーク州にはエミーラのシャシーを生産する金属加工工場がある)に至るまで、あらゆるものを提供できる。さらには新しいプラットフォームや自社プラットフォームのバリエーションを用いた完成車も実現可能だ。

ヘセル工場に新しい未来

ロータスはオペル・スピードスター(ヴォグゾールVX220)や初代テスラ・ロードスターの開発・生産実績があり、こうした分野での専門知識をすでに有している。

かつてロータスは、ゼネラルモーターズ、ブガッティ、プロトンなど複数の企業によって所有されてきた経緯がある。そのため一部の競合メーカーは同社のサービスを利用することに消極的だったが、今回はそのような躊躇が少なくなっているという。

ロータス・ヘセル工場での生産を決めたチャージ・カーズのチャージ67
ロータス・ヘセル工場での生産を決めたチャージ・カーズのチャージ67

エミーラの生産もヘセルで継続されている。一方、ロータスのフェン・チンフェンCEOは、2028年の登場が予定されている新型ハイブリッド・ハイパーカー、コードネーム『エスプリ』の生産拠点としてヘテルを優先的に検討していると述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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