真打ちは7.3L V12で532ps メルセデス・ベンツSL「73」AMG(1) 緊密関係を体現したR129型、過激なフラッグシップ
公開 : 2026.07.19 17:45
事実上のフラッグシップになったAMG
AMGによる販売強化を、メルセデス・ベンツの上層部は歓迎した。1990年代前半は、世界的に景気が低迷し、クライスラーとの経営統合など、難しい局面に置かれていた。付加価値の高いAMGの需要は、特に北米市場での利益確保に大きく貢献した。
また同社は、従来の保守的なイメージからの脱却を進めていた。インターネット普及による、新たな経済成長が始まる中で、AMGは事実上のフラッグシップとして、新たな役割を背負う事になった。

1995年に会長へ就任したユルゲン・シュレンプ氏は、高性能なフラッグシップ・モデルを求める市場の機運を、しっかり捕捉。ドイツツーリングカー選手権やGT選手権だけでなく、F1まで、モータースポーツを活用する可能性も逃さなかった。
当時のメルセデス・ベンツは、F1にエントリーしていなかった。しかしAMGがチューニングを手掛けたセーフティーカーが、レースを管理するようになった。
最高出力532psの真打ちが1999年の「73」
認知度を高めたAMGは、小型ハッチバックのAクラスや、大型SUVのMLまで設定を拡大。究極のSLと呼ぶべき仕様の投入が、当然といえる状況は醸成されていた。
その前段階となる、SL 72 AMGは1995年。525psを発生する、7.1L M120型V12エンジンを搭載し、35台がラインオフしている。その内の25台は、中東ブルネイの国王へ届けられたが。1996年には、最高出力496psのSL 70 AMGも発売された。

かくして、真打ちとなるSL 73 AMGは1999年に登場。2桁の数字通り、M120ユニットは7.3Lへ拡大され、最高出力は532ps、最大トルクは76.3kg-mへ上昇していた。
この続きは、メルセデス・ベンツSL「73」AMG(2)にて。
画像 真打ちは7.3L V12で532ps メルセデス・ベンツSL 73 AMG 初代から3代目 最新63も 全115枚






















































































































