単なる速いEVに終わらない! 新型『アルピーヌA110』が挑むEVスポーツカー革新(後編) 目指すのは最高の乗り心地とハンドリング性能 

公開 : 2026.07.09 22:50

サイズよりもエネルギー密度を優先してバッテリーを開発

それではBEVとなった新型A110購入を考えるカスタマーにとって、最も重要なバッテリー搭載量をどのように決定するか、アルピーヌはどう考えているのだろうか。

「アルピーヌは、バッテリーサイズよりもエネルギー密度を優先してバッテリー開発を続けています。そしてコンパクトで軽量なアーキテクチャーを作ること、俊敏性と剛性を維持すること、WLTPの航続距離を最大化するためにドライビングの楽しさを犠牲にすることはありません。

グッドウッドで初走行を披露したA110フューチャー。すぐにやって来る、その未来に期待したい。
グッドウッドで初走行を披露したA110フューチャー。すぐにやって来る、その未来に期待したい。    アルピーヌ

それは運動性能に関しても同様です。驚くほどのパワー向上や0→100km/h加速の競争は、アルピーヌのカスタマーが求めているものではないと確信しています。これはまさにこれまでのA110から学んだことです。

我々は適切なポジションを確立しなければなりませんが、ナンバーワンを目指しているわけではありません。繰り返しになりますが、アルピーヌが目指すのは最高の乗り心地とハンドリング性能、そしてドライビングの楽しさなのです」

新型A110誕生によって、まさに歴史的な変革期を迎えるアルピーヌというブランド。世界のアルピーヌ・ファンが、その大きく変貌する新型アルピーヌA110に期待を寄せているのは当然のことだろう。

願わくは内燃機関版のA110もラインナップに残してほしいと個人的には思うが、アルピーヌはその大胆なリクエストに対して、オフィシャルに完全否定はしていないのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

新型『アルピーヌA110』が挑むEVスポーツカーの革新の前後関係

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