3列6人乗り『テスラ・モデルY L』を日常使いしてわかった、輸入車ベストセラーになった理由 EVのストレスを可能な限り減らす
公開 : 2026.08.04 11:45
以前のテスラより性格が丸くなった
前席の座り心地は固すぎず、サポート感もあり快適。2列目は最後方までスライドさせると、身長170cmの僕なら足が組める。2列目中央の通路からアクセスする3列目は、つま先は2列目の下に入るし、頭上はリアウインドウに触れず、想像以上に広かった。
トランクは他のテスラと同じように前後にある。リアはゲート脇のスイッチで、2/3列目ともに背もたれが電動で前に倒れるので、長物の収納が楽そうだった。

走りの面でまず感じたのは、以前のテスラより性格が丸くなったこと。加減速に唐突感はなく、電子制御ダンパーのおかげもあって乗り心地はしっとり。試乗後に広報スタッフに聞くと、ファミリー向けというクルマの位置づけもあるとのことだった。
速さについては、100km/hまで5秒フラットなので、まったく不満なし。デュアルモーターのAWDなので、ハンドリングは安定しているが、こちらも反応の鋭さはない。
ステアリング右のスイッチで操作する先進運転支援機能は、試乗車はオプションの『エンハンスト・オートパイロット』にアップグレードされており、高速道路での前車追従、車線維持のほか、車線変更もアシストする。こちらも一連の動作に違和感はなかった。
それ以外の多くの操作は、タッチ操作あるいは音声入力で行う。筆者は原稿の執筆にも音声入力を活用しているぐらいなので、後者を多用した。慣れれば手をステアリングから離すスイッチより安全ではないだろうか。
使いやすさへの配慮も印象的
航続距離はWLTCモードで788kmと、国内で売られるテスラではもっとも長い。しかも試乗中に電池残量が半分ぐらいになったので、スーパーチャージャーで充電をすると、20分で80%に回復した。この程度の待ち時間なら我慢できる。
充電器側の操作が一切ないなど、使いやすさへの配慮も印象的。ナビで関西地方を目的地設定すると、途中で充電すべきスーパーチャージャーの案内も出てくる。EVにまつわるストレスを、可能な限り減らしていこうという意志が伝わってきた。

他車ではなかなか充電が進まないスマホの非接触充電が、あっという間に80%になったのも驚きだった。15Wが一般的な出力が最大50Wもあるうえに、エアコンで冷却していることが大きいようだ。
749万円という価格は、最初に書いたCEV補助金を使えば622万円になり、自治体の補助金の例として東京都のそれを含めると、562万円まで下がる。モデルY全体で言えば、東京都でのスタート価格は361.7万円だ。
ただ仮に東京都民でなくても、先進的なモノが好きな人なら買ってしまうのではないだろうか。老舗ブランドとはクルマづくりのスタートラインからして違っていて、テスラでなければ得られない世界がしっかりある。
EVながら輸入車ベストセラーになったというニュースは、乗ると納得なのである。




























































