フラッグシップはスーパーカーから昇格 2026年欧州版 最も注目すべきハイパーカー 7選(後編) デザインセンスと技術の結晶

公開 : 2026.08.27 11:50

7. アストン マーティン・ヴァルハラ

長所:ナチュラルで親しみやすいダイナミクス 卓越した乗り心地 巧妙なハイブリッドパワートレインがもたらす驚異的な加速力
短所:室内空間はかなり狭め 荷室スペースがない 走行中のエンジン音がもう少し大きければ……

アストン マーティンが「ヴァルキリーの息子」と称するヴァルハラは、同ブランドにおける画期的な変化を示す豪快なハイブリッド・ハイパーカーだ。

7. アストン マーティン・ヴァルハラ
7. アストン マーティン・ヴァルハラ

フェラーリ849テスタロッサランボルギーニレヴエルトのライバルとして位置づけられ、メルセデスAMG製フラットプレーンクランクV8エンジンと3基の電気モーターを組み合わせた複雑なハイブリッドシステムを採用している。その合計出力は1080ps、最大トルクは112kg-mに達する。

「シフトパドルはステアリングホイールに取り付けられている。そこに配置されているのが良いか、ステアリングコラムに配置されているのが良いかは、好みが分かれるところだ。わたしは基本的にコラム派だが、流れるようなサーキットのセクションでは、手の届く位置にあるのはありがたい」
――マット・プライヤー(編集委員)

ヴァルハラは0-100km/h加速わずか2.5秒、最高速度350km/hを誇る。その圧倒的なパフォーマンスにもかかわらず、ハイパーカーとしては運転しやすく、親しみやすい。カーボンファイバー製のモノコックに包まれ、地面に近く座る姿勢は、本格的なレーシングカーらしい感覚を与えてくれる。

オプションを除いたヴァルハラの価格は85万ポンド(約1億8000万円)となるが、その莫大な出費に見合うだけの価値は十分にある。

テストと選定方法

ハイパーカーをレビューする際、AUTOCAR UK編集部は高額なプライスタグに惑わされることなく、パフォーマンス、テクノロジー、そして運転の楽しさを重視した。この記事には、実際に試乗したモデルのみを掲載している。評価項目は以下の通り。

1. パフォーマンス
0-100km/h、0-200km/hの加速タイムを測定した。最高速度については、メーカーの公表値だけを鵜呑みにせず、空力的な限界に近づいた際の安定性と、どのような挙動を見せるかを評価する。

AUTOCAR UK編集部はこの記事に掲載されている全モデルをテストした。
AUTOCAR UK編集部はこの記事に掲載されている全モデルをテストした。

2. ハンドリング
公道走行が認められているとはいえ、ハイパーカーは基本的にサーキット走行のために生まれたものだ。AUTOCAR UK編集部はテクニカルなコーナーでグリップ力と高速時のバランスをテストする。重量をどのようにコントロールしているか、またアクティブエアロダイナミクスが本当にダウンフォースを生み出しているのか、それとも単なる視覚的な演出に過ぎないのかを評価する。

3. パワートレイン
高回転型自然吸気V12であれ、クアッドターボW16であれ、あるいは1000psを超えるEVであれ、パワートレインの特性を評価する。パワーのリニアな立ち上がり、スロットルレスポンス、そしてエンジン音がもたらす情感的なインパクトに注目する。ハイブリッド車については、電気モーターと内燃機関がどれほどシームレスに統合されているかもテストする。

4. 使い勝手
人間工学(エルゴノミクス)的な側面、例えば乗り降りのしやすさなどを評価する。また、市街地や高速道路での通常の速度域における運転感覚についても評価する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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