目指したのは洗練性と快適性での魅了 DS No8 FWD パラス(2) アクティブスキャンは上位グレードのみ 体験に際立つ特徴が欲しい
公開 : 2026.08.27 18:10
DSブランドの新規計画を牽引する、EVのNo8。内装は上級ファッション・ブランド風の世界観ですが、ロングレンジならクラス最高水準の持久力でも、運転体験に際立つ特徴は欲しいところです。UK編集部が評価します。
もくじ
ー洗練され快適で、乗り手を魅了するモデル
ーDSアクティブスキャン・サスは上位グレードのみ
ー73.7kWhの航続距離は高速道路で約400km
ー運転体験に際立つ強みや特徴があって良い
ーDS No8 FWD 230パラス(英国仕様)のスペック
洗練され快適で、乗り手を魅了するモデル
DSが「ダイナミック・ハイパーコンフォート」と運転体験を表現する、クロスオーバーのNo8。洗練され快適で、乗り手を魅了するモデルだと主張される。明らかに運転しやすく、それは概ね実現できており、確かな強みといえるだろう。
ただし、AUTOCARが計測したシングルモーターでFWDの0-100km/h加速は8.3秒で、カタログ値を下回った。0-400mダッシュは16.2秒で、シングルモーターのテスラ・モデルYには届かない。DSのオーナーは、動力性能へこだわらないかもしれないが。

鋭く加速するNo8がお望みなら、ツインモーターのAWDがある。もっとも、ゆったりとした快適性を叶えた、全体の印象と調和しないように感じる人もいるだろう。
回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで調整可能。惰性走行やワンペダルドライブにも対応している。回生ブレーキの強さに応じて、ブレーキペダルが自動的に奥まる制御も好ましい。減速中にブレーキペダルを踏んだ時の、違和感を抑えられる。
DSアクティブスキャン・サスは上位グレードのみ
注目すべき技術が、「DSアクティブスキャン」と名付けられた可変式ダンパー。速度やステアリング、サスペンションの負荷データと、前方カメラの映像を処理し、減衰力が事前に最適化されるシステムだ。上位グレードのみの設定だが。
20インチではなく19インチ・ホイールを組めば、極めて快適な乗り心地を享受できるはず。カーブでのボディロールも抑制され、無駄な揺れが残ることもない。サスペンションは、前がマクファーソン・ストラット、後ろがマルチリンクだ。

試乗したベースグレードは、通常のダンパー。乗り心地は上質ながら、入力を見事に打ち消すほどではないというのが、正直な印象。速度域の低い市街地では、減衰力が及ばないのか、大きな凹凸で足回りが暴れるような仕草も稀に感取された。
とはいえ、郊外の幹線道路や高速道路ではしなやかで平静。衝撃の吸収性も優秀といえる。車内ノイズは、約80km/hでの走行時に61dBAで、モデルYに並ぶ。
73.7kWhの航続距離は高速道路で約400km
ステアリングホイールは手応えが軽く、グリップに不足はなし。限界まで攻め込めばアンダーステアが待っているが、スタビリティ・コントロールが巧妙になだめてくれる。公道でこの領域へ迫るには、DSらしからぬ運転をすることになる。
運転支援システムは、ライバル以上の機能ではないものの、ベースグレードでもひと通り網羅。アダプティブ・クルーズコントロールにドライバー監視、車線維持支援、制限速度警告などが備わる。

中級グレード以上は、DSドライブアシスト2.0へアップグレード。自律的に車線変更してくれるクルーズコントロールや、電費効率も高める速度管理機能などが実装される。
73.7kWhのバッテリーにシングルモーターの航続距離は、高速道路を流して現実的に約400km。同価格帯のライバルと、充分に渡り合える。急速充電は、実際に試したところ平均70kWと、振るわなかった。













































































































































































































