マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

公開 : 2015.06.11 23:50  更新 : 2017.05.29 19:13

■「買い」か?

ところでマツダの新世代技術といえば一連のSKYACTIVシリーズだが、この新型ロードスターにもSKYACTIV-G 1.5エンジンをはじめ-MT、-CHASSIS、-BODYとあらゆる面に採用されている。しかし同社のアクセラなどに採用されている高効率AT、SKYACTIV-DRIVEは装備されていない。

搭載される6速ATは細部にわたってロードスター専用に制御されているから、もちろん物足りなさを感じる部分は少ないのだけれども、アクセラの軽快な走りを知ってしまうとさらに贅沢を言ってみたくなる気もする。

「スポーツカーはMTだ!」などとは個人的にまったく思わないし、むしろオープンカーだからこそ2ペダルでイージーなドライブも楽しめることは重要だと思う。そしてイージーかつ楽しく走ることができるという点で、同じ2ペダルでもCVTやツインクラッチ式ではなく、従来のトルクコンバーター式ATというのはベストな選択だろう。だからこそSKYACTIV-DRIVEのあのフィーリングが、ロードスターで味わえたらなあと感じてしまう。

とはいえ、それは重箱の隅の隅に残った色ムラを指摘するようなもの。ロードスターの本質であるオープンカーとしての爽快感、意のままに走るハンドリングに関してはMT車と同等以上。多くの人にとって、常に両手をステアリングに添えておける安心感は大きいだろう。

「MT車のほうが車体が軽いでしょ?」という声もあるだろうけど、それも問題ありません。このとき同時に試乗した最軽量モデルのS(990kg!)を別にして、同じSスペシャルパッケージやSレザーパッケージで比較すれば、MTとATの差は20kg。動き出してしまえば違いはないレベルと言っていいです。

車両価格はMT車に対してプラス10万円(+税)。前述のように ‘i-stop’ と ‘i-ELOOP’ もセットで標準装備となることを考えたら、ATを選ぶ理由は充分すぎるくらいにあると思う。

(文・佐橋健太郎 写真・花村英典)

マツダ・ロードスターSレザーパッケージ

価格 3,142,800円
燃費 18.6km/ℓ
乾燥重量 1060kg
エンジン 直列4気筒1496cc
最高出力 131ps/7000rpm
最大トルク 15.3kg-m/4800rpm
ギアボックス 6速オートマティック


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