ルノー 4 プラン・シュッドで1400km(2) 宇宙に浮かぶ巨大なエネルギーの塊 入念な計画と特別な許可あってのゴール
公開 : 2026.09.11 18:10
入念な計画と特別な許可があってのゴール
ゴールの村、ジョン・オ・グローツの手前にある、最後の経由地は個人のお宅。ボバン・コスティン氏とその家族は、ダンロビン・ハイランド蒸留所を経営しているが、送電網に頼らないオフグリッド生活を、太陽光発電で送っているそうだ。
彼らは岬に佇むコテージに、われわれを泊めてくれた。「夏の日照があれば、タイムズ・スクエアを照らすのに充分な電力も得られるでしょうね」。コスティンが笑う。

今回の旅は、一家にも強い関心を抱かせるものだったという。「こうしたプロジェクトが実現できることを、夢物語ではないことを、広めたいと思ったんです」
確かに翌日、さらに2時間ほど4 プラン・シュッドを走らせて、ジョン・オ・グローツに辿り着いた。太陽光を利用して、グレートブリテン島を縦断できたことは間違いない。しかし現時点では、入念な計画と特別な許可があってこそ。まだ、道の半ばにある。
番外編:理想的だったルノー 4 プラン・シュッド
グレートブリテン島縦断の旅をバッテリーEVで挑むと聞いて、ルノー 4を選ぶ人は殆どいないはず。途中に1度充電すれば、1400kmを走りきれる高性能なEVが既に存在する。しかし、今回の場合は理想的な1台だったといえる。
高速道路ではエコ・モードを維持したが、控えめなスペックのEVでも、長距離ドライブが可能なことを証明できた。念のためランフラットタイヤを履かせて、スペアタイヤも積んだが、交換によるタイムロスを抑える目的があったに過ぎない。

車両は基本的にノーマル状態で、狭い裏道も未舗装路も、4 プラン・シュッドならお構いなし。1日に8時間以上運転しても、シートは最後まで快適だった。
航続距離を伸ばすため、外気温が23度以上で、速度が100km/h以上の時に限定して、エアコンは利用した。それ以外は対角線上の窓を開けて、やり過ごしている。カンバストップも開きたかったが、空気抵抗が増えて電費が悪くなると考え、ぐっと我慢した。
執筆:ジェレミー・ハート(Jeremy Hart)
撮影:スタン・パピオール(Stan Papior)














































































































































