サウジアラビア初の自動車メーカー『シアー(Ceer)』(前編) 斬新なSUVとセダン発売へ 経済多角化のカギを握る新興企業

公開 : 2026.09.28 17:05

開発はすでに最終段階

インテリアは、ダッシュボード中央のタッチスクリーンと物理ボタンを組み合わせたレイアウトとなっている。新技術を数多く採用しており、ステアバイワイヤ・システム、スピーカーの代わりとなるエキサイターのほか、フロントガラスには熱を反射するための特殊なシルバー仕上げが施される。

SUVは砂漠での使用を想定し、高いオフロード性能を備えているという。デ・ルカ氏は、「サウジアラビアだけでなく、より広範な湾岸地域の人々にインスピレーションを与えるようなユーティリティビークルを作りたかった」と述べている。

『Exobot』シリーズのセダン
『Exobot』シリーズのセダン    Ceer Automotive

同氏によると、Exobotのテストおよび試作はおおむね完了しており、現在は最終的な製品検証段階にあるという。量産は2027年1月に開始され、同年3月から顧客への納車が行われる予定だ。

デ・ルカ氏は、ゼネラル・モーターズ(GM)のエンジニアリング職を長年務めてきたが、以前は経営難に陥ったベトナムのスタートアップ企業ビンファストのトップを務めていた。

同氏は、「製品の準備が完全に整うまでは、何も行動を起こしません」と断言した。

「Ceerは世界45か国から集まった専門家チームと、非常に明確な車両開発プロセスを有しています。ただ思いつきで行動するだけのスタートアップではありません」

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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