日産が作った欧州車! 初代『プリメーラ』が与えた衝撃 買うなら今?【第5水曜日の男、遠藤イヅルの令和的ヤングタイマー列伝:第9回】

公開 : 2026.09.30 12:05

維持困難なクルマだが、狙うなら今?

そんな初代プリメーラも、気がつけば1995年の生産終了から30年以上が経過しました。ところが大手中古車検索サイトでは、2026年9月後半現在で15台が掲載されており、思ったより多い印象です。

初代プリメーラは1.8/2リッター、FF/4WD、前期/中期/後期に大別できます。中古市場でのメインは上位グレードの『2.0Tm』、スポーティグレード『2.0Te』で、フルタイム4WD『アテーサ』搭載の『2.0T4』、ベーシックな『1.8Ci』などが売られています。前期型は7台、オートマチック車が10台、という陣容です。

ドライバーオリエンテッドなダッシュボード。空調の操作パネルより使用頻度が高いオーディオが上に置かれるのも、欧州流でした。
ドライバーオリエンテッドなダッシュボード。空調の操作パネルより使用頻度が高いオーディオが上に置かれるのも、欧州流でした。    日産自動車

価格は下限が50万円台、平均は98万円。手頃なのは10万km以上の過走行(年式を考えるとそれでも少ない)ではあるのですが、5〜8万km台でも100万円〜130万円台で、旧車、ヤングタイマー人気が高まっている今では、リーズナブルに感じられます。

ただ、大手を振ってオススメできないのは、このあたりの年式全般に言えるのですが、維持が困難になっているとこと。他社からの改造流用ができ、国内にない部品は世界各地から探してくれる……など親身になって対応してくれるショップ、維持費の確保、そして何よりそれなりの覚悟が必要かと思います。

とはいえプリメーラは、国産車の歴史に名を残す名車。経年を考えても、買うなら今しかないのもまた、事実です。

次回の『第5水曜日の男』は12月30日です。どうぞご期待ください。

記事に関わった人々

  • 執筆

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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