お手頃なMT車が登場したという事実 フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(2) 65psの否めない非力感も、速度を落とさず走る楽しさ

公開 : 2026.10.29 18:10

EV版の方が優れた選択肢だと実感もさせる

500らしいチャーミングなスタイリングに、向上したインテリアの質感。燃費も悪いわけではなく、安価でも装備は充実し、走りの熟成感は高い。アイコニックな雰囲気へ惹かれる、都市部中心のユーザーなら、500 ハイブリッドの満足度は高いように思う。

お手頃なMT車が登場した、という事実も喜ばしい。現代のフィアットでは珍しく、すべての部品がイタリア製だという点は、クルマ好きの気持ちをくすぐる。

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)
フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)

とはいえ、動力性能は心もとなく、高速道路は少々苦手。市場のニーズは確かに埋めるはずだが、EV版の方が優れた選択肢だと、実感させる存在でもあるだろう。

◯:概ねエンジン版への転換は成功 市街地なら充分な動力性能 500e譲りの剛性感 品質の高い内装
△:高速道路で実感する非力さ 先代より優れない燃費

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)のスペック

英国価格:2万995ポンド(約437万円)
全長:3632mm
全幅:1683mm
全高:1527mm
最高速度:154km/h
0-100km/h加速:16.2秒
燃費:19.2km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1066kg
パワートレイン:直列3気筒999cc 自然吸気+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:65ps
最大トルク:9.3kg-m
ギアボックス:6速マニュアル/前輪駆動

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)
フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマ(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フィアット500 ハイブリッド・ラ・プリマの前後関係

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