ガソリンが尽きるまで運転していたい ベントレー・コンチネンタルGTC S(2) 豪奢なオープンとして出色の鋭さ 「S」はクーペが正解か

公開 : 2026.11.02 18:10

より優しいシャシーの方がGTCには理想的

ラグジュアリー・コンバーチブルとして、抜きん出たプレゼンスを誇るベントレー・コンチネンタルGTC。競合が減る中で、唯一という存在感は増すばかり。高速道路での長旅でも、休日の気ままな峠越えでも、同等の極上体験を得られるモデルは殆どない。

英国価格も絶妙だ。ベントレーとしてハイエンドな位置付けが狙われ、23万5700ポンド(約4902万円)からと、アストン マーティン DB12 ヴォランテなどを上回る。だが、約1万ポンド(約208万円)高い程度。最高峰の豪華さを考えれば、納得できる。

ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)

ただしプラグイン・ハイブリッドの「S」の場合、姿勢制御のタイトさは増すものの、操縦性が明確に引き上げられるわけではない。概ね素晴らしい乗り心地にあるが、オープンボディがゆえのトレードオフも存在する。荷室も正直狭い。

コンバーチブルのコンチネンタルGTCでは、より優しいシャシーの方が理想的。スポーティな「S」は、クーペのコンチネンタルGTで指定するのが正解かもしれない。

ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)のスペック

英国価格:23万5700ポンド(約4902万円)
全長:4850mm
全幅:1964mm
全高:1399mm
最高速度:307km/h
0-97km/h加速:3.7秒
燃費:9.2km/L(市街地)/9.0km/L(高速)
CO2排出量:98g/km
車両重量:2636kg
パワートレイン:V型8気筒3996cc ツインターボチャージャー+永久磁石同期モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:680ps(システム総合)
最大トルク:94.6kg-m(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック/四輪駆動

ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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