自分の手足のように操れる楽しさ! 38年前に1962年『MGミジェット・マーク1』を購入 魅力は戦前車からの繋がりを感じる血筋

公開 : 2026.11.03 17:05

自分と一体になるミジェット

そんな戸田さんに、ミジェットの魅力について伺ってみた。実は戸田さん、ミジェットとともにMGTFも所有していた時期が5年ほどあった。

「この2台が並んでいると、あまりTFには乗らなくなってしまいました。ミジェットの方が気楽に乗れますし、遊ぶのもこちらを選んでしまうんです。それでTFが可哀想になり手放しました」

「MGの戦前車、特にJ2からの血のつながりが強いと感じるところ」に惹かれるそう。
「MGの戦前車、特にJ2からの血のつながりが強いと感じるところ」に惹かれるそう。    内田俊一

そこまで戸田さんがミジェットに惹かれるのは、「MGの戦前車、特にJ2からの血のつながりが強いと感じるところ」だという。

「走らせた時の気分が他のMGと違うんです。TシリーズやMGA、MGBはどちらかというとツアラー的な印象なんですね。それに対してミジェットはきびきび走るんです。そのあたりがJ2あたりと繋がってるかなと。

僕はミニにも乗っていますから、FFとFRの違いも感じられますよね。ミジェットはFRなので、FRらしくコーナーでアクセルを踏んで走ることができますし、ハンドルがクイックに切れますから本当に楽しい。自分と一体になって乗れるんです」

こだわったのはマーク1であること

もうひとつ戸田さんがこのクルマにこだわったのは、マーク1であることだ。その理由を楽しそうに語る。

「フロントウインドウを簡単に取り外せて、サイドから見るとリアまでフルフラットに見えることです。ですからソフトトップでもハードトップでもレーシングスクリーンでも、自由に遊べます。ミジェットは長く乗っている人が多く、それはブラックバンパーの1500も同じです。そういう自分の手足のように操れる面白みは、多分共通なんでしょうね」

マーク1であることにこだわったというオーナーの戸田さん。
マーク1であることにこだわったというオーナーの戸田さん。    内田俊一

63年を超える歴史を誇るMGカー・クラブ・ジャパン・センターが34回開催してきた、MGデイin軽井沢。戦前から続くMGの歴史を感じさせるエントリー車種を眺めていると、このクラブの層の厚さが感じられる。

近年は親から子へ受け継がれるクルマも見られるようになったのも喜ばしい部分だ。再来年の開催に向けて準備を始めるそうなので、今から楽しみである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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