ジープ・レネゲード

公開 : 2015.12.25 23:50  更新 : 2017.05.29 18:34

■特徴

“フロント・グリルやリアのドア、テール・ライトなど数々の部分が、ウィリス・ジープのオマージュだ” ― ニック・カケット(ロードテスター)

上下に小さく、左右にワイドでありながら、駆動方式を4WDとするうえで、フィアット500Xのプラットフォームはとても有用だった。

このプラットフォームは2005年のフィアットプントが用いたものをオリジンとし、ホイールベース、ボディ全幅、サスペンションは改められている。

エンジンはフロント部に横置きされ、4WDが用意される一方で、カスタマーの大半がFFを選ぶことが、他のモデルの傾向からも予想される。

全長はマツダCX-3よりも短いが、全幅はCX-3より大きい。全高にいたっては160mmも高く(グレード:トレイルホーク)、BMW X3でさえレネゲードより低い。外観パネルは、それぞれが直角に交わっている印象。カクカクとした出で立ちと、高い車高は往年のジープのそれ。なかでもウィリス・ジープを強く髣髴とさせる。

サスペンションはすべて独立式とし、エンジンもすべて4気筒に絞った。エントリー・レベルはガソリン・エンジンが設定されている。ガソリン・エンジンの出力は110ps〜170psまで展開され、対するディーゼルは120ps〜170psとなる。

出力同様、オフロードの走破性もまたお金を積めばそこそこのレベルまで引きあげることができる。4WDの場合、パワーは電気によって統制されるクラッチを介して4輪に傳わる。これはレンジローバー・イヴォークが使用するGKN ‘リア・アクスル・ディスコネクト’ システムと同じものだ(最上級グレードのみ)。

マルチエア・ターボ(170ps)がもっとも高価なものであり、4WDのみの設定。一方、もっとも安く買おうと思えば140psの2.0ℓディーゼルを搭載した ‘ロンギチュード’ グレードが適役。£23,000(413万円)をすこし超えたあたりである。

190mmという最低地上高はスバルXVに完敗している。よってオフロードの性能はこのクルマのもっとも得意とするところではない。最上級グレードにあたる、‘トレイルホーク’ を手にするには£28,000(502万円)が必要。最低地上高は210mmまで拡大される。

このグレードの場合、前後バンパーがデザインしなおされ、デパーチャー・アングルは30°となる。ボディ底部にはスキッド・プレートがつき、トランスミッションは9速ATとなる。

英国内の多くのカスタマーは、140psの2.0ℓマルチジェット・ディーゼルを搭載し、6速MTを組み合わせた4WDのグレードを選ぶのではないかとフィアットとAUTOCARは予想している。‘リミテッド’ と呼ばれるグレードである。

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