トヨタ・ランドクルーザー・プラドTZ-G

公開 : 2015.12.25 23:40  更新 : 2021.10.11 09:10

  • 最大トルク45.9kg-mの新開発ディーゼルエンジンは、1200rpm時でも37.7kg-mを発揮。

およそ7年ぶりのカムバック。”ディーゼルこそランクル” というファンに贈る、パワートレインを一新したプラド。

■どんなクルマ?

現在のランドクルーザー・シリーズは、200系とプラドの両モデルで構成されている。車格やオフロードの走破性、そして価格設定等々、200系は同シリーズのハイエンドに位置するモデル。一方のプラドは、それよりも比較的ポピュラーな、表現を変えるのならば都会の中でも日常的に使用できる、カジュアルなモデルということになるが、やはりそれはランドクルーザーの名を掲げるモデルだけに、オフロード性能においても一切の妥協はない。この趣味性の高さこそが人気の秘密なのだ。

そのランドクルーザー・プラドがマイナーチェンジされ、新たに2.8ℓの直列4気筒ディーゼル・ターボエンジンが搭載されることになった。このディーゼル・ターボエンジンの採用によって、ガソリン・エンジンは、これまでの4ℓV型6気筒ガソリン・エンジンを廃止。2.7ℓ直列4気筒はそのまま継続されることになった。

最高出力&最大トルクは、新設定のディーゼル・ターボが177ps/45.9kg-m。ガソリンは163ps/25.1kg-mという数字になる。組み合わせられるミッションはいずれも6速AT(6 Super ECT)。駆動システムはもちろんフルタイム4WDで、通常時の前後トルク配分は40:60に設定されている。ここから走行状況に応じて、最適なトルク配分を得る仕組みだ。

試乗車は、注目のディーゼル・ターボエンジンを搭載する「TZ-G」グレードで、これは新型ではフラッグシップ・モデルの役割を果たすもの。

フロントから2-3-2となる3列シートを採用し、高級サルーン並みの豪華さを誇るキャビンには、最大で7名の乗車が可能になる。ほかのグレードで用意される5人乗りは選択できないが、サードシートは電動によるフロア格納の機能を持つし、また実際にサードシートに着席してみても、居住空間は十分に得られているから、それを不満に感じることはない。

記事に関わった人々

  • 山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。

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