アンダー340万円対決:サーキット編

公開 : 2016.09.02 05:50  更新 : 2017.05.29 19:57

過去12ヶ月のあいだでデビューした、340万円以下のホットハッチとロードスターのなかでもっとも楽しいのはどのクルマ? 今回はサーキット編。

フィアット124スパイダーマツダMX-5、フォードフィエスタST200、ルノー・クリオRS220トロフィー、そしてDS 3パフォーマンス。

われわれが知りたいのは、£2,5000(340万円)以下という現実的な数字のなかで “いったい、どれがいちばん楽しいの?” という一点に尽きる。

そんな場合の試金石といえるのが、マツダMX-5だろう。2.0ℓエンジン、LSD、ビルシュタインのダンパー・レカロの組み合わせで£24,295(330万円)也。

MX-5のアーキテクチャーがMX-5専用でないのはご存知だろう。これがフィアットに組み合わされるとどうなるのかも試す必要があると考え、140psの1.4ℓエンジンを載せるフィアット124スパイダーを呼んだ。

ちなみに124スパイダーは、MX-5よりもボディ・サイズとトランク・ルームが大きく、セッティングもやわらかい。価格は£23,205(315万円)也。

この2台を見ていると、ようやく£2,5000(340万円)以下の2シーター・ロードスター本来の楽しみ方が戻ってきたように感じるのはわたしだけだろうか。

これだけでも十分に興味深いテストになりそうだが、70年以降のお楽しみ、つまりホットハッチも加えてみるのも、価格帯を考えると ‘礼儀’ だと思えてきた。

まずはDS 3パフォーマンス。‘レーシング’ という名で5年前にホットハッチ・ラバーを震撼させた、DS(以前はシトロエン)の辛口モデルの復活である。

基準車と比べると、車高は15mm下がり、1.6ℓのターボは208psを発揮する。LSDを組みあわせており、シャシーのチューニングもオリジナルだという。

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