オークションの読み方 「RMサザビーズ・サンタモニカ・オークション」

最終更新日:2017.07.03

センチュリーとプレジデントが初出品

サンタモニカ・オークションで異色の存在といえたのがトヨタ・センチュリーとニッサン・プレジデントだった。アメリカのバイヤーが日本で買い付けたと思われる車両だが、アメリカ人にとって超マイナーでカルトな存在だったことからセンチュリーは56万円、プレジデントは130万円と評価されなかった。このほか姿を見せた日本車は、定番となったトヨタ・ランドクルーザーFJ40系が2台と、ダットサン 280ZX、マツダ・コスモ・スポーツが並んだが、280ZXとランクルの1台が落札されるに留まった。

主役は新旧のアメリカ車

ここでの主役となったのはアメリカ車で、各メーカーの1920年から21世紀に送り出されたモデルが81台並んだ。この中で最も多かったのがフォードで、1929年ピックアップ・ホットロッドから多数のマスタング、2005年フォードGTまでの30台中23台が落札された。また場所がらカスタム化されたクルマが多いのが特徴だ。

アメリカ勢に押されヨーロッパ車は少なめ

西海岸でのオークションということもあり、フェラーリポルシェ以外のヨーロッパ車の出品は少なめで安く落札されていた。なかでもロータス・ヨーロッパS2が93万円、1967年MG B GTが68万円、1968年MG B ロードスターは69万円と、この値段なら欲しいと思わせる落札額だった。

またスポーツカーが日常に溶け込む地域だけに、ひと味違ったモデルも多く観られた。メジャーなインターメカニカ・ポルシェ356ロードスター・レプリカ/444万円に加え、デイトナ・コブラを模したマイナーなファクトリー・ファイブ・タイプ65デイトナ・クーペ/247万円や1955年ウッディ・ワイルドファイアー/流札、1959年GSMダート・アルファ・ロメオ/124万円などの超マイナーなモデルも注目を集めていた。
 

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