ロールス・ロイス新型 ファントムVIIIに試乗 そもそもの思想、異なる

公開 : 2017.10.13 12:40

走らせる前に、語るべき多くのことがある

新しいファントムは最新のBMW製のエレクトロニクスを採用しており、購入後にも多くのソフトウェアをインストール可能となっている。

恐らくモデルライフは長くなると思われるが、自律式の自動運転技術の類は含まれていない。オーナーがフロントシートに座る時は間違いなく運転したいと思っている時で、もし運転したくないなら、雇っている運転手に頼めば良いだけなのだ。

フロントシートも非常に快適で、各パーツの素材や仕上げ、フィッティングまで賞賛に値する。

ダッシュボードに広がる、新しい「ギャラリー」も素晴らしい。密閉されたガラスの向こうにインフォテインメント・スクリーンがせり上がるだけでなく、そのギャラリー内を好みのグラフィックスで飾ることも可能なのだ。

特別なアートワークでも良いし、息子の足型や、昨年の納税金額の内訳でも良いだろう。何でも飾れるとはいえ、特にこだわらない場合は選択肢が準備されているものの、ケーンは「ファントムには標準仕様はありません」と話す。

同僚のジャーナリストの何人かは、比較的フラットなフロントシートに座るというよりも、シートの上に乗る感じがすると話したが、どうだろうか。

ステアリングホイールは若干前後調整が可能だが、通常とは異なる運転姿勢を取らなければならない。

大きなステアリングホイールのリムはロールス・ロイスらしく細いが、衝突事故に備えて十分やわらかく作られている。ステアリング表面で手を滑らせると耳障りな音が出るのだが、十分に訓練された運転手は、そのようなことはしないだろう。電動でアシストされるステアリングを、指先で自在に操作する技術を身につけることになる。

ファントムは、スポーツカーを運転する魅力とは全く異なる性格ではあるが、運転することも魅力的なモデルだ。ちなみにロールス・ロイスの資料を見ると、何の文章の記載もないはずだ。

価格も記載されていないのだが、標準モデルで£360,000(5335万円)から、EWB版は£432,000(6401万円)からとなる。でも、多くのオーナーはさらに多くの金額を好みの仕様のために上乗せするのだろう。

その金額だけのことはあり、ファントムは極めて静かだ。V12エンジンはわずか650rpmでアイドリングし、エンジンのスムーズさを表している。

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