ボルボ新小型SUV「XC40」に試乗 内外装を評価 「完全復活」裏づけ

公開 : 2018.04.08 12:40  更新 : 2018.04.10 14:34

どんな感じ?

インテリアも「ハッと」 走りは?

ドアを開けてハッとした。ドアの内張りとフロアのカーペットにオプションのオレンジ色のフェルトが用いられているのが利いている。「Lava」オレンジと呼ばれるこれはメーカーオプションで、25,000円とそれほど高いものではないから、ハッとしたいひとにはグーである。

ダッシュボードの中央には9インチのタッチスクリーン式ディスプレイが鎮座する。XC90、60と同じインフォテインメントが奢られていると聞いて得した気分になる。正方形に細かく刻まれたアルミのパネルがグラブボックスの位置とドアノブの近くに用いられていて、キラキラしている。好きなひとにはたまらんだろうし、光り物に関心のないひとにもイヤミを感じさせない(たぶん)。丸みを帯びた縦型のエアダクトの造形も新味があってステキだ。

小物の置き場所は、現代人が車内に何を持ち込んでいるかリサーチして決めたそうで、おかげで、ドアポケットは大きくてノートブック型のパソコンが収納できるし、スマホの充電&置き場所はもちろん、センターアームレストの内側にはティッシュボックスが入り、カップホルダーがゴミ入れにならないように、ゴミ箱のスペースが別に設けられている。まるで軽自動車のごとくに気取りがなくて、リアルライフに寄り添っている。

というようなチェックののち、走り出してみよう。

8速オートマティックのシフトレバーは、フライバイワイア方式を採用していることもあって、クリックするようにギアを選ぶ。RとNとDのみで、Dを選んでもう一度クリックすると高回転までギアを固定するマニュアルになる。パドルシフトがあるのはR-デザインのみである。

乗り込んでリバースに入れてブレーキをリリースしたところ、そのスッと動くさまに一驚した。次に前進すべく、Dに入れてアクセルを軽く踏み込んだ際にも、これまた驚いた。

なんとスッと動くSUVであることか。まるでホットハッチのように俊敏な反応を見せた。アクセルのレスポンスの設定が従来のボルボとは異なる、ということだろう。

大いなる期待を抱いて、いざ箱根の山道へと飛び出して行く。

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