新型フィアット500にEV車 2020年登場 エステート「ジャルディ二エラ」も

公開 : 2018.06.07 06:10

伝統を守りながら進歩を

フィアットのボスであるセルジオ・マルキオンネはいう。「フィアット500グリーン・コンセプトは500をほんの少しだけ進歩させたものです。われわれはクラス最高の広さを見間違えようのないデザインを持つ「ジャルディ二エラ」の投入により、500の象徴的立ち位置やテクノロジーを確固たるものにしたいと考えています」

「フィアットのEV車は内燃機関のクルマの乗り入れが制限されるような都市部で活躍することになるでしょう」と彼は付け加える。FCAはこの利点により、EVやマイルドハイブリッド化に伴う値上げを考慮しても十分優位に立てると考えている。500の価格は、このセグメントの平均に対して20%程度高く設定されているという。

「われわれはフィアット・パンダの成功もさらに発展させたいと考えています。1980年の登場以来、パンダはつましいシティカーとしてのイメージを保ちながら着実に進歩を続けてきました。われわれは環境に優しいエンジンを搭載したお買い得なクルマとしての伝統をさらに発展させられると考えています」

新しい500のEVやマイルドハイブリッドモデルは、今後2年以内にデビューする新たな500をベースとして開発される。一方の「500ジャルディ二エラ」は1960年の500ワゴンをモチーフに開発され、クラスで最高のスペース効率を実現する。これにも通常の500と同様EVとマイルドハイブリッドが用意される。

また、500の新しいプラットフォームは新型パンダにも使われることになる。マイルドハイブリッドにはベルトドライブの12Vスタータージェネレータを搭載。しかし、その電動ドライブトレインの詳細は発表されていない。

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