ポルシェ・タイカン 複数人オーダー済み 市販車は2019年発表

公開 : 2018.07.18 21:30  更新 : 2021.02.10 17:27

メーカー各社と連携 シームレスなEV体験を

ポリッヒはEV市場におけるテスラの重要性を認めた。「テスラは市場のパイオニアであり、大きな挑戦を行っています。ポルシェがお約束したいのは、われわれはさらに大きな課題に挑戦するということです。単にクルマを提供するにとどまらず、高速充電ステーション網を整備するといった、完全にシームレスなEVの所有体験を提供していく予定です」

ポルシェは、イオニティーと呼ばれる欧州の高速充電ステーション網の整備に向けて、BMWや、ダイムラーAG、フォードフォルクスワーゲン・グループと連携を進めている。これは各社のすべての電動自動車で使用できる施設となり、2020年までに400カ所のステーションが設置されると発表している。同様のネットワークは、テスラも独自に展開すると予想される。まずは、それぞれのチャージャーの出力は最大350kWとなる。

高速充電 15分で80%

タイカンの開発を率いるのはステファン・ヴァイルバッハ。最近ではボクスターの開発責任者だった人物だ。

タイカンの4シートのインテリアは、911を筆頭とするピュアスポーツカーというよりは、むしろパナメーラに近いキャラクターでまとめられるはずだ。とはいえ、バッテリーはフロア下に搭載されて低重心を実現し、パフォーマンス志向のモデルに匹敵するようなハンドリングに仕上がると思われる。

タイカンは新規開発のアーキテクチャーを用いており、これはポルシェによって「J1」と名付けられた。ブランド初となるEVには、今後数年で普及が進むであろう800Vチャージング・テクノロジーが採用される。ポルシェ広報はすでに、80%の充電がたった15分で行えるよう設計されていると認めた。

ポルシェの親会社であるフォルクスワーゲングループは、「J1」を含めてふたつの新しいEV向けプラットフォームを開発。それぞれ構造が異なり、姉妹ブランドのアウディから今年後半にも発表される電動SUVのE-トロンには、C-BEVプラットフォームが使用されている。
 

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