試乗 アルピーヌA110 軽量ゆえ、身軽で素直な挙動が魅力

公開 : 2018.10.19 10:40  更新 : 2021.05.13 12:00

どんな感じ?

良好なシートポジション

今回の試乗会はFSW=富士スピードウェイがベースで、まずショートサーキットでの試乗と同乗走行、その後、付近の公道での試乗というプログラムだったが、当日の工程とは順を変えて、まずはピュアの公道でのドライビングインプレッションから始めよう。

前回の試乗では、座った状態では高さ調節ができないピュアの軽量バケットシートの着座位置が、スポーツカーとしては高いのが気になった。けれども今回の試乗車は、ボルトを抜き差しすれば可能な高さ調整を最も低い位置に固定してあった。そのため、ドライビングポジション的にも、視界の面でも違和感はなく、実にいい感じだった。

一方、前回リポートしたA110にはちょっと問題があった。走行中のタイヤからの衝撃が気になってその旨を広報スタッフに伝えたら、案の定、タイヤの空気圧が燃費重視のエコモードに設定されていて、前後輪とも正規の値より0.5kgも高かったと報告されたのだ。

そこで今回、初めて正規の空気圧で乗ったのだが、乗り心地に関しては期待したほどの激変はなかった。たしかに不整路での衝撃は前回乗ったときほど強くないが、それでも猫脚のようなしなやかさを感じることはできなかった。試乗したピュアのオドメーターは600km台だったから、ダンパーやブッシュがまだ充分に馴染んでいないのだろう。

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