ドライバーズカー選手権2018(4) フェラーリ488ピスタ vs マクラーレン600LT

公開 : 2018.11.25 10:10


アングルシー・サーキットの王者

アンドリュー・フランケルのメモには「700ps以上の最高出力を持つミドシップ・スーパーカーを、サーキットでこれほど臆することなく走らせられることが驚き。このコンペティションを初めて30年近くが経つけれど、自動車産業の進歩を示す好例」と記されていた。

またエンジンの驚異的なパワーだけでなく、ブレーキもそれに対応するだけの性能を備え、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップRタイヤの底知れない横方向のグリップ力も、異次元のレベル。アングルシー・サーキットの王者は、紛れもなくフェラーリ488ピスタだった。

マクラーレン600LTは、フェラーリほどのグリップ力も走行スピードも得られていなかったし、ハンドリングバランスは、オリジナルモデルと共通したもの。ドライビングスタイルも、よりルールに則った丁寧さが求められ、テスターの中にはやや古臭いものに感じたひともいたようだ。

コンペティションの最後に各車のスコアが明かされるにつれ、いかに上位車両の獲得得点が均衡していたのかが明確になった。マクラーレンに最高得点を与えたテスターもいれば、フェラーリに与えたテスターもいた。フェラーリとアルピーヌとで、得点の配分に悩んだと話したテスターもいた。

充分な考察を踏まえた結果は、AUTOCARの英国ベストドライバーズカーの歴史に刻まれることになる。優勝したのは……

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