試乗 グランドチェロキー・トラックホーク ヘミ・ユニット搭載 0-100km/h3.7秒

公開 : 2019.01.07 10:10  更新 : 2019.01.07 11:31

見かけはSUVでも、ホットロッド的性格を秘めたグランドチェロキー・トラックホーク。そのマナーはあくまでもワイルドでデリカシーには欠けるものの、クルマに期待するイメージ通りであることも確かです。英国の道で、その野生を解き放ちました。

もくじ

どんなクルマ?
チャレンジャーSRTヘルキャットと共通のエンジン
どんな感じ?
盛大なエネルギーに満ち溢れる
みなぎるパワーに追いつかないシャシー
英国ではオールシーズン・タイヤが標準
「買い」か?
正真正銘の大排気量V8エンジンに浸れる
スペック
ジープ・グランドチェロキー・トラックホークのスペック

どんなクルマ?

チャレンジャーSRTヘルキャットと共通のエンジン

欧州では、より厳しくなる環境規制、WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)のフェイズ3に合わせた試験場の準備で追われる最中、フィアットクライスラー・オートモビルズ(FCA)が英国に持ち込んだのが、新しいジープグランドチェロキー・トラックホーク。アメリカ製4×4の老舗メーカーが生み出した、初めてとなるハイパフォーマンスSUVだ。

搭載するのは、6.2ℓのV型8気筒エンジン「ヘミ・ユニット」で、基本的にはダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャットのものと共通。スーパーチャージャーによって過給され、排気量に負けない710psと84.1kg-mをほとばしらせる。

このトラックホーク、2tを超える重量級四輪駆動モデルでありながら、0-100km/h加速では1987年のフェラーリF40の記録、3.8秒を上回るスタードダッシュを披露する。ジープ・グランドチェロキーとランボルギーニウルスは、0-100km/h加速で4秒を切れる、スーパーSUVアンダー4クラブの数少ないメンバー。今はふたりだけだが、ポルシェBMW、メルセデス-AMGなどの仲間も、いずれ加わるだろう。

しかもジープによれば、0-400mの所要時間は11.5秒としており、ポルシェ911ターボや日産GT-Rにも引けを取らない伸びも見せる。オンボードコンピューターにはローンチコントロール機能も搭載されているから、環境が許せば自分で試すこともできる。

こんなSUVは馬鹿げているようにも思えるが、実際のところどうなのだろう。試乗して確かめてみたい。

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