試乗 トヨタRAV4新型(日本仕様) ガソリン/ハイブリッドを公道・ラフロードで評価

公開 : 2019.04.10 13:31  更新 : 2021.01.28 18:34

「買い」か?

買い得グレードは?

ある意味で贅沢な設計といえるGA-Kプラットフォームによるものか、その室内空間や運転感覚にそこはかとない上級感がただようのは新型RAV4の大きな美点だ。それもあって、300万円前後でおさまる2.0ℓなら、動力性能の物足りなさはあるものの競合車に対する買い得感は高い。

この記事をあえて読んでいただいているような好事家の皆さんは、やはりダイナミックトルクベクタリングAWD(が搭載されるのはアドベンチャーとG “Zパッケージ”)が気になることだろう。前記のようなダートや積雪路を一定以上の速度で走る場合、あるいはそういうスリップリーなブラインドコーナーに思わずオーバースピードで入ってしまった場合……などには、なるほど追い舵が強力に利くトルクベクタリングAWDは有効だろう。しかし、逆にいうと、現時点での明確なメリットはその程度で、とくにオンロードでは効能が体感しづらいのも事実だ。

よって「普段走るのは基本的にオンロードで、キャンプ場やスキー場への不整路や雪道はゆっくり走る」という普通のSUV用途なら、ベーシック4WDを搭載する2.0ℓのGグレード(320万2200円)あたりが買い得感が高い。Gグレードなら安全&快適装備はほぼフル装備で、実質的には訴求グレードのアドベンチャーより割安だ。

※アドベンチャーの価格は313万7400円だが、インテリジェントクリアランスソナー、リアクロストラフィックオートブレーキ、デジタルインナーミラー、バックカメラなどがメーカーOP扱い。

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