自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 後編

公開 : 2019.04.21 05:50  更新 : 2020.12.08 10:40

フィスカー:アトランティック(2012年)


フィスカー社は2009年に環境に優しい自動車の開発・製造をする目的で、アメリカ政府から5億2800万ドル(591億円)もの融資を受けた。その後発表されたのがプラグイン・ハイブリッドのフィスカー・カルマ。さらに後続距離を倍に伸ばし、より手頃な価格設定のアトランティック・コンセプトを2012年にお披露目させた。

この4ドアモデルは、より広い顧客への要求を満たすことで、アメリカ市場への足がかりになるとフィスカーは読んでいた。しかし、カルマのバッテリーパックの生産コスト高騰などの理由で、開発は2012年に中断してしまう。その後フィスカーは2013年に破産し、中国の投資家によって2015年にカルマ・オートモビルとして復活。ヘンリック・フィスカーは新しい自動車メーカー「フィスカー・インク社」を2016年に立ち上げた。

2013年の時点でアトランティックはバックオーダーを抱えていたが、どちらもコンセプトカーのアトランティックを量産化させるつもりはないようだ。

以上20台を紹介したが、どれもなるほどと思えるアイデアが盛り込まれていたり、先見性を持っていたとはいえるだろう。読者がご存知のコンセプトカーはあっただろうか。

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