最新992型 ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ 試乗 シリアス過ぎる高性能

公開 : 2019.08.24 09:50

最新992型ボディと4輪駆動の組み合わせで、幅広い楽しみ方のできるスポーツカーが、ポルシェ911カブリオレ。クーペボディとの走行パフォーマンスの差はほとんどなくなったものの、英国編集部はカブリオレというスタイルに「4S」はシリアス過ぎると感じたようです。

最新992型ポルシェ911の中で最も高価

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

最新モデルの992型ポルシェ911の中で、最も高価なバージョンとなるのがカレラ4Sカブリオレ。だが面白いことに、いまのところ購入できる最も高価なオープントップの911は、992型ではない。今年の初めに発表された、最新の911スピードスターがそれで、ベースとなっているのは先代の991型の911だったりする。日本のサイトを見るとまだ価格は掲載されていない。

10万8063ポンド(1405万円)の最新カレラ4Sカブリオレよりも、20万7000ポンド(2691万円)の価格分だけ、先代GT3のエンジンを搭載したスピードスターが優れているかどうかは、興味深いところではある。

ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ
ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ

このカレラ4Sカブリオレに付いてくるエンジンは、3.0Lのツインターボ・フラット6で、最高出力は450ps、最大トルクは53.9kg-m。水冷される電子制御マルチプレート・クラッチを介する、4輪駆動システムもセットとなる。トルク配分は基本的に大半は後輪へと伝えられているが、トラクションを最大とするために、必要に応じて絶えず分配率は変化される。

新しい911には、タイヤが蹴り上げる水音を拾うマイクがフロントのホイールアーチ内に付いており、路面が濡れているかどうかを検知。EPS設定の切り替えをドライバーに促してくれる。雨滴検知ワイパーのセンサーとは別で、1990年半ば頃にポルシェが開発していた、マニアックな技術でもある。

失うものはほぼないが、70kgの重量増

エンジンの出力はポルシェ製の8速デュアルクラッチPDKへと送られる。トランスミッション任せでも、ステアリングホイールに取り付けられた金属製のシフトパドルをフリックしても、変速はスムーズ。7速マニュアルも間もなく追加される予定。電子制御アダプティブ・ダンパーは標準装備される。

今回の試乗車にはスポーツエグゾーストに、ステアリングホイールにモード変更のダイヤルが付くスポーツクロノ・パッケージ、10mm車高が低くなるアクティブ・サスペンション・マネージメント、マトリックスLEDヘッドライトなどが装備されており、その価格は12万998ポンド(1573万円)。さらに4輪操舵システムやアクティブ・アンチロールバー、カーボンセラミック・ブレーキなども付けられるが、価格はコンパクトカー1台分ほどの上乗せとなる。

ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ
ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ

カンバストップのカブリオレで失うものはあるだろうか。間違いなく今までより少ない。オープントップの911で感じる不満は、996型や997型が最も大きかったように思う。ソフトトップを閉じたときのスタイリングも今ほど美しくはなかった。992型ではルーフパネルが内蔵となり、屋根を閉じたシルエットはクーペとほとんど差がなくなったといえる。リアガラスも大きくなり、ガラス製なのも良い。

屋根の構造がなくなった分、ボディ剛性はやや落ちており、油圧で動作するルーフシステムと補強ブレースが追加されるから、クーペと比較して70kg程度の重量増になっている。その結果、車重は1635kgになっているが、ポルシェ911として許容できる数字ではないと感じる読者もいるだろう。

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