高級感漂うスーパーシルエット? RML P39 GTハイパーカー(2) 3.7Lフラット6から920ps
公開 : 2025.09.25 19:10
992型911 ターボSがベースのP39 GTハイパーカー ニュルを6分45秒以下で周回する可能性 カーボンボディはゴールドを帯びた芸術品 3.7Lフラット6ツインターボから920ps UK編集部が試乗
もくじ
ー水平対向6気筒ツインターボから920ps
ーブースト上昇とともに狂気の加速
ー頼もしく繊細な回頭性 限界は911 GT3 RS級
ー過激テイストが高級感溢れる雰囲気と共存
ーRML P39 GTハイパーカー(プロトタイプ)のスペック
水平対向6気筒ツインターボから920ps
RML P39 GTハイパーカーのリアへ載るのは、920psを生む水平対向6気筒ツインターボ。RML社からベースユニットが運ばれ、リッチフィールド社がチューニングを請け負う。基本的に堅牢で、望ましい状態を保つため、あえて内部には手を加えないという。
しかし、新設計のインテークに低抵抗のエアフィルター、2基の強化インタークーラーとタービン径が6mm大きいターボが組まれ、ECUが調整され、3.7Lユニットから270psの増強を得ている。結果として、ターボラグはほぼない。

排気ガスを浄化する触媒は、市場最大級。エグゾーストは軽量・強固なインコネル合金製で、F1水準の断熱材で覆われる。ロングテール・ボディのおかげで、この強化ユニットは難なく収まったそうだ。
ブースト上昇とともに狂気の加速
果たして、サスペンションだけでもお値段は乗用車級。ボディは、往年のスーパーシルエット・マシンのよう。後方からは、ラリー仕様のスバル・インプレッサと、獰猛なランボルギーニ・アヴェンタドール SVJのサウンドをリミックスしたような怒号が響く。
乗り心地は、適度な張りがありつつ印象的にしなやか。第一印象には、マクラーレン 600LTとケータハム・セブン・カップカーの間の子のような、無二の味わいがある。

デフォルト・モード時の最高出力は、750ps。スポーツ・モード以上を選ぶと、すべてが解き放たれ、ブースト上昇とともに狂気の加速が始まる。まるで、横方向へバンジージャンプするかのように。
最大トルクは、4500rpmで101.8kg-m。ドライ路面なら、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2タイヤがトラクションを維持する。ブレーキは、ポルシェのセラミックディスクで、感触も効きも素晴らしい。しっかり、GTハイパーカーを操れる。
頼もしく繊細な回頭性 限界は911 GT3 RS級
ミルブルックのテストコースを、サーキット・モードで攻める。安定性に胸が打たれる。コーナリングスピードは圧倒的に高いが、シャシーには余裕がある。トラクション・コントロールを切った状態のウェットなら、話は別なはずだが。
ニュルブルクリンクを6分45秒以下で巡れる速さなのかは、確かめ難い。そんな超高速は、未だ体験したことがない。

中速コーナーへ3速で突っ込むと、ステアリングホイールの負荷を僅かに高めつつ、鋭く旋回。頼もしく繊細。メカニカルな鮮明度は異なるが、少なくとも、限界は911 GT3 RS級なことは間違いない。
RMLは、スタビリティ/トラクション・コントロールの設定を変えていないという。そのため、積極的すぎると直ぐになだめられてしまう。真価を引き出すには、電子制御をオフにする必要がある。
画像 ベースはターボS RML P39 GTハイパーカー 同社のSWB ブラバスとルーフ 911 GT3 RSも 全107枚













































































































