ロードテスト BMW X2 ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2019.10.05 11:50

走り ★★★★★★★★☆☆

かつては、35iという記号を持つBMWを選べば、無条件で6気筒が積まれていたものだ。それも過去の話になってしまった。とはいえ、パフォーマンスに関していえば、4気筒を搭載するX2 M35iでも不満の声が上がることはないだろう。

8速ATをスポーツモードに入れ、ESCのダイナミックセッティングを選ぶと、ローンチコントロールを使う準備は完了。エンジンは回転を2600rpmにキープし、ブレーキを解けば四輪駆動システムが、撃ち出されるような、しかし一糸乱れぬスタートを実現する。

6気筒ほどではないが、低回転域から高回転域まで楽しめる4気筒は、日常使いでも高い実力を感じられる。
6気筒ほどではないが、低回転域から高回転域まで楽しめる4気筒は、日常使いでも高い実力を感じられる。    LUC LACEY

われわれがマークした0-97km/hのベストタイムは5秒フラット。実に速い。しかし、やや非力ながら軽量で、目を見張る加速を見せたSQ2にはコンマ5秒及ばなかった。

それでもこのBMWは、楽しませてくれるという点では上だ。低回転域では、いくぶん自然さに欠けるものの、熱中させてくれるサウンドを聞かせ、冷静に素早くシフトアップしてゆくギアボックスは軽快ながら満足のいくキックを生み出す。

モディファイされたB48型4気筒ターボは、突き詰めればBMWの誇る6気筒に比肩するものではない。それでも、レッドラインの6700rpmに近づいても息切れすることはなく感じられるユニットだ。

そうはいっても、この秀逸なエンジンは、ありふれた日常の中でこそ真価を発揮する。同等のパフォーマンスを持つフォルクスワーゲングループのモデル群とは異なり、中速ギアのレシオが程よい間隔で配置されているため、1750rpmで最大値に達する強大なトルクと相まって、見せる中速域の加速ぶりは止まっているときと同じくらい激しい。4速での48-113km/h加速はSQ2を1秒以上、クプラ・アテカを2秒ほど凌ぐ。

330iや630iなどに積まれるB48より大きなターボを装着しているにも関わらず、BMWで今のところ最強の2.0Lは、スロットル入力に対してわずかな遅れがあるものの、ひどいラグに悩まされることはない。ギアボックスが、ソフト寄りのモードで自動変速にした際にみせるなめらかで秀逸なマナーと相まって、ドライブトレインの守備範囲はこの上なく広いものとなる。

いっぽう、ブレーキ性能は最初こそ良好で、ペダルフィールは強固で身の詰まったものだが、公道でもハードに使うとフェードしがちな傾向を示す。

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