【際立つ都市部での走り】レクサスRX 450h Fスポーツ トヨタ式HVの強みとは

公開 : 2019.12.22 09:50

レクサスのフラッグシップSUVとなるRXが改良を受けて英国へ上陸。ディーゼルエンジンへの逆風が強い中で、独自の存在感を示すことはできるのでしょうか。英国編集部による評価です。

もくじ

欧州ブランドがハイブリッド化を加速
大型モニターが配されるもやや旧式然の車内
都市部での走行時に際立つ良さ
乗り心地はそのままに機敏さを増した操縦性
充電を手間に感じるアンチ・ディーゼル派に
レクサスRX 450h Fスポーツのスペック

欧州ブランドがハイブリッド化を加速

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
レクサスRXは従来以上に存在感が強まったといえる。ドイツブランドが高いシェアを保っている欧州では苦戦気味ながら、RXの主戦場は北米市場。アメリカではこのクラスでは最も高い販売台数を稼いでいる1台となる。

欧州ブランドがハイブリッド化を急速に進めている現在。レクサスが長年実践してきたパラレル式のハイブリッドシステムは、今一度注目しておくべきだろう。

レクサスRX 450h Fスポーツ
レクサスRX 450h Fスポーツ

これまで、レクサスやトヨタが導入してきたシリーズ・パラレル式ハイブリッドが、欧州で高い支持を得られなかったことには理由がある。多くの場合、ディーゼルエンジンの方が郊外での走りが良く、速く、経済性も優れていたためだ。ディーゼルには逆風が吹いているが、その優位性はまだ変わっていない。

現在、導入が進んでいるのはプラグイン・ハイブリッドと呼ばれるシステム。スペック上の燃費や二酸化炭素排出量は驚くほど優れているが、実際に得られるのは定期的に充電ケーブルをつないでバッテリーをフル充電にした場合のみ。

シリーズ・パラレル式ハイブリッドは、シンプルで導入から時間も経ち耐久性も実証されている。充電不要でハイブリッドを利用する複雑さは、内燃エンジンモデルと比較しても少ない。欧州ではセルフチャージ式と呼ばれる理由でもある。

大型モニターが配されるもやや旧式然の車内

モデル中期のマイナーチェンジでは、ハイブリッドシステムを含めてドライブトレインに受けた変更は小さい。今回試乗するFスポーツ・グレードは、外観はよりスポーティな印象を受けるようになった。

ヘッドライトは「ブレードスキャン」と呼ばれるアダプティブLEDヘッドライトを採用。LED光源を回転式のミラーに当てて照射するシステムで、対向車を避けつつ遠方まで明るく照らせるシステムだ。

レクサスRX 450h Fスポーツ
レクサスRX 450h Fスポーツ

インフォテインメント・システムは、これまでのトラックパッドに加えてタッチモニターでの操作も可能となった。アップル・カープレイとアンドロイド・オートにも初めて対応。安全運転支援システムやシャシー周りも改善を受けている。

そんな車内に入ってみると、艶のある大きなインフォテインメント用モニターがダッシュボード丈夫に据えられていても、ドイツブランドのクルマよりは1世代古く見えてしまう。インテリアの変化度合いも小さい。

ただし、底的なシンプル化を狙っていないという点で、必ずしも悪いものではない。レイアウトは少々複雑だが、すべての物理ボタンが色々な所に配置されている。斬新さがあるわけでも流行に乗っているわけでもないが、組み立て品質は高く、用いられている素材も特別感がある。

残念ながら、ボタン類がタッチモニターでの操作の厄介さを軽減してはいない様子。物理ボタンは基本的にシートヒーターやエアコンの機能のみ。モニターのサイズは大きくなりドライバー側にオフセットされているが、身を乗り出して画面を操作する煩わしさは存在する。

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