【GTらしさが向上】ベントレー・コンチネンタルGTC V8に大谷達也が試乗 W12よりシャープ

公開 : 2020.04.28 19:35  更新 : 2021.10.13 15:26

快適かつゴージャスなオープンモデル

今回試乗したのは、コンバーチブル仕様のコンチネンタルGT V8。これとは別にクーペ・モデルも用意される。試乗コースはベントレー本社があるイギリス・クルー周辺の一般道とモーターウェイである。

テスト当日は薄曇りで、3月にしては気温が低くて肌寒く感じられたが、思い切ってルーフを開け放って走り始めてみる。

ベントレー・コンチネンタルGTC V8
ベントレー・コンチネンタルGTC V8

新型コンチネンタルGTのコンバーチブルはW12であればすでに試乗したことがあるが、やはりゴージャスなモデルをオープンにして乗るとその豪華さが倍加されるような気がする。

きっと、オープンという非日常性がドライバーの心を軽く浮き立たせてくれるからだろう。

もちろんコンチネンタルGTであればルーフを開け放った際の快適性にも深く留意されていて、風は額から上をそよそよと流れていく程度でキャビンに強風が巻き込むわけでもない。

寒い日であればヒートを強めにかければ十分に暖を取れる。首元から温風を吹き出すベンチレーターも装備されているので、それほど厚着をしなくても済むはずだ。

オープンでコンチネンタルGTをゆっくりと走らせると、目の前のダッシュボードに貼られた光沢のあるウッドに空から降り注ぐ光が反射してさまざまな模様を生み出す。

それを眺めているだけで、わたしはまったく飽きることがなかった。

どこまでも走り続けたくなる乗り味

乗り心地やハンドリングはW12のコンバーチブルとほとんど変わらない。

しなやかで、どちらかといえばソフトめなサスペンションなのに、道幅の狭いカントリーロードを制限速度一杯の97km/hで流しても大きなボディを持て余すことはない。それだけステアリングが正確に作り込まれているのだ。

ベントレー・コンチネンタルGTC V8
ベントレー・コンチネンタルGTC V8

それでいて、神経質なところがまるでないのが、いかにもベントレーらしいところ。そして高速道路ではフルタイム4WDのスタビリティを生かして矢のように突き進んでくれる。

足まわりに大入力が加わったとき、軽くボディが共振するように感じられるのは、ボディ剛性が低いためではなく、サスペンション・ブッシュが振動するためだろう。

実際、ドライビング・モードをスポーツに切り替えても路面からの入力を逆に押し返すようなソリッドさがこのボディにはある。正確なハンドリングも、この剛性の高いボディなしには考えられなかったはずだ。

だから、コンチネンタルGTを走らせていると、このままどこまでも走り続けたくなる。

ちなみに、コンチネンタルGT V8 コンバーチブルは満タン1回で744kmも走り続けられる足の長さを誇る。

これはW12の608kmを100km以上もしのぐもの(いずれもWLTPモード)。それだけ楽しみも長く続くといえるだろう。

ベントレー・コンチネンタルGT V8コンバーチブルのスペック

価格:17万5100ポンド(2334万円)
全長:4850mm
全幅:1966mm
全高:1399mm
最高速度:318km/h
0-100km/h加速:4.1秒
燃費:8.1km/L
CO2排出量:275g/km
乾燥重量:2335kg
パワートレイン:V型8気筒3996ccツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:550ps/5750rpm
最大トルク:78.3kg-m/1950rpm
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック

記事に関わった人々

  • 大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。

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