【意外に信頼できるスーパーカー】ロータス・エスプリ・ターボ 英国版中古車ガイド

2020.05.29

サマリー

いまでも充分に鋭い回頭性を楽しめる、ロータス・エスプリ・ターボ。しかし、オーナーは故障を恐れる毎日を過ごすことになるのでしょうか。英国編集部が、悩みの少ない、楽しいエスプリ・ターボとの付き合い方を解説します。

もくじ

街のニュースになるほどハンサム
適切なメンテナンスで得られる信頼性
不具合を起こしやすいポイント
専門家の意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

街のニュースになるほどハンサム

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
ピーター・スティーブンスがボディデザインを手掛けたエスプリ・ターボが発表されたのは1987年。どんな印象を抱いたか、覚えている読者はいるだろうか。

ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたロータス・エスプリも、素晴らしく格好良かった。だが、スティーブンスのデザインも存在感が強く、空力重視の未来的なフォルムだ。30年以上たった今でも、その新鮮さや魅力は、衰えることがないように思う。

ロータス・エスプリ・ターボ(英国仕様)
ロータス・エスプリ・ターボ(英国仕様)

だいぶ昔、筆者の隣人がまっさらなエスプリ・ターボを購入した。カリプソ・レッドのボディに、クリーム色のレザー内装が記憶深い。筆者が住んでいた静かな街へやって来たエスプリは、一大ニュース的な存在感があった。

今でも、自宅前のガレージに1台のエスプリを停めれば、似たような反応が得られるだろう。隣近所の話題になること請け合いだ。

エンジンが、2.2Lの4気筒ターボだということに引け目を感じることはない。ポルシェ718ケイマンにだって、2.0Lの4気筒ターボユニットが載っているのだから。

1987年登場のロータス・エスプリ・ターボは、メカニズム的には先代と大きな違いはない。ホイール側に取り付けられたリアブレーキと、ルノー製5速トランスアクスル程度の差といえる。

FRP製のボディの仕上がりは、新しい樹脂抽出技術によって改善。インテリアやハンドリング、動力性能も、当時の最新の内容へアップデートされている。

タイプ910と呼ばれるエンジンは、ギャレット製T3ターボによって過給。ボッシュ製のKジェトロニック・フューエルインジェクションを採用し、最高出力は218psを発揮した。

適切なメンテナンスで得られる信頼性

現代の2.0Lターボエンジンが生み出すパワーと比べれば控えめながら、0-100km/h加速は5.3秒でこなす。車重が1270kgと軽量なおかげだ。

1989年になると、さらにアップデートされたターボSEが登場する。インタークーラーとマルチポイント・フューエルインジェクションを採用し、267psを発生。0-100km/h加速を4.9秒へと縮めた。大きなリアウイングが、見た目の違いでもある。

ロータス・エスプリ・ターボ(英国仕様)
ロータス・エスプリ・ターボ(英国仕様)

さらに1993年になるとスポーツ300が、S4をベースとするスポーツ300に続いて登場。306psのエンジンに、強調されたスポイラーとホイールアーチをまとう。50台ほど製造され、近年では最も需要が高い。

1993年に登場したエスプリS4は、ジャガーのデザインを率いていたジュリアン・トムソンの手によって、新鮮で進化性を感じさせるデザインを得た。パワーステアリングを標準装備した初めてのエスプリでもあり、ボクソールからインテリア部品の一部を提供してもらっている。

エンジンはSEターボと同じもので、267psを発揮。1994年には、304psのS4 Sが後継モデルとして登場している。

エスプリ・ターボとして最後のモデルとなるのが、1996年に登場したGT3。軽量化が図られているが、最高出力は243psに留まる。しかしハンドリングは、エスプリ・ターボの中でベストの評判となっている。

専門ショップによれば、適切なメンテナンスさえしていえば、ロータス・エスプリ・ターボは信頼性のあるスーパーカーだという。深刻な不具合も生じないそうだ。

まだ価格は法外には上がっていない。良好なエスプリ・ターボを妥当な価格で手に入れ、ハンサムな姿に酔いしれるのも悪くない。

 

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