【改めて探るF1の魅力】今年で70周年 なぜ自動車メーカーは、フォーミュラ1に一生懸命になる? 後編

2020.05.31

サマリー

新型コロナウイルスによって開幕延期を余儀なくされている2020年のF1ですが、今年は70周年の記念すべきシーズンとなります。1950年のスタートからその歴史を振り返りつつ、自動車メーカーを惹きつける秘密を探ります。

もくじ

いまもルーツを反映
ハイパフォーマンスモデルを創り出す動機に
イメージにも影響 実は何も変わっていない?
番外編2:F1ワールドタイトル70年の歴史 その1
番外編2:F1ワールドタイトル70年の歴史 その2

いまもルーツを反映

マクラーレンは1981年にマクラーレンMP4/1で初めて登場したカーボンファイバー製シャシーを市販モデルにも採用しており、1990年にフェラーリ640が初採用したステアリングホイールにパドルシフトを持つセミオートマティック・シーケンシャルギアボックスは、いまや一般的な存在だ。

さらに、カーボンファイバー製ブレーキやアクティブサスペンション、そしてドライバーアシストシステムを採用するモデルは増え続けている。

どれだけ時間が掛かろうとも、F1技術は市販車にも繋がっている。
どれだけ時間が掛かろうとも、F1技術は市販車にも繋がっている。

そして、ターボエンジンやABS、四輪駆動システムといったF1以外から登場したテクノロジーであっても、F1を通じて市販モデル向けの改良が進められることとなった。

いまもこうした状況は続いている。

最近インタビューを行ったルノーF1チームのトップ、シリル・アビテブールにルノーがF1に関与する理由を問うと、「コネクティビティ、電動化、AI、燃費性能…」と、関連する新たなテクノロジーの名を上げて質問に答えてみせた。

こうした市販モデルとの関連性は個別の技術に留まらない。

コンセプトそのものがF1から産み出され、磨かれてきたモデルというものも存在するのであり、その最高の事例がモータースポーツにルーツを持つ自動車メーカーによって生み出されたものだ。

エンツォ・フェラーリとロータスの創始者、コーリン・チャップマンが自らのロードカー部門を創設したのは、レースの活動資金を捻出するためであり、こうしたメーカーが作り出すモデルはいまもそのルーツを反映し続けている。

 

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