【詳細データテスト】メルセデス・ベンツAクラス ドライブトレインの制御は未熟 運動性能は快適性の犠牲に 静粛性は改善の余地あり

公開 : 2020.08.15 11:50

意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆

4代目となる現行Aクラスはもはや見慣れた存在になりつつあるので、エクステリアについてくどくどと語るのはやめておこう。ただ、2018年のデビュー当時と変わらない魅力は、2020年になっても変わらず感じられるとだけ言っておこう。

プラグイン化されても、ルックスにデザイン的な変更はまったく加えられなかった。唯一、充電ポートが加わっただけだ。

リアバンパーのマフラーカッターは単なる飾り。実際の排気口は、車体中央付近に設置されている。
リアバンパーのマフラーカッターは単なる飾り。実際の排気口は、車体中央付近に設置されている。    Daimler AG

それよりずっと重要な変更は、メカニズムに施された。フロントに搭載される1.3Lの4気筒ガソリンターボは、ルノー日産アライアンスと共同開発したユニットで、これに小型の電気モーターを追加。双方とも8速DCTを介して前輪へ駆動力を送り込む。

ふたつのパワーソースは、出力が合わせて218ps。トルクは、エンジンが1620~4000rpmで23.5kgm、モーターが回りはじめから33.6kgmを発生する。

永久磁石励起同期モーターに電力を供給するリチウムイオンバッテリーは、グロスで15.6kWh。搭載位置はリアシートの下だ。この積載スペースを確保するため、他のアイテムはレイアウトを手直しする必要があった。

燃料タンクは35Lへ縮小し、後方へ移動。排気系は、リアバンパーまで伸ばされることなく、車体中央付近でカットされた。サイレンサーは、トランスミッショントンネル内に設置される。

バッテリーは、このクラスとしては大きめで、ゴルフGTEに比べるとじつに2倍ほどあり、容量が増えたことで航続距離も延びた。WLTPサイクルでの公称スペックでは71kmのEV走行が可能とされる。

標準装備される7.4kW車載チャージャーでは、通常の7ピンAC充電器なら2時間以内でフル充電可能。DC急速充電器を用いれば、残量10%から25分で80%まで電力を補充できる。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアは下位グレードのAクラスに用いられるトーションビームとしてスペースを節約。スプリングとパッシブダンパーは、スポーティさより快適さを重視したセッティングだ。

車両重量の公称値は1680kgで、このうちの150kgをバッテリーが占める。テスト車の実測値は1665kg、前後重量配分は58:42だった。

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