【運転の楽しさは随一】 オースチン/MG/ローバー・メトロ 英国版クラシック・ガイド

2020.09.20

サマリー

初代ミニの代替わりを目指した、 オースチン/ローバー・メトロ。目的は達成できませんでしたが、クラシックモデルとなりつつある今、徐々に価値が見直されています。部品供給のある今が、チャンスだといえるでしょう。

もくじ

ミニの後継モデルとして登場したメトロ
エンジンはとても堅牢 価格は高騰気味
メトロの中古車 購入時の注意点
不具合を起こしやすいポイント
英国で掘り出し物を発見
オーナーの意見を聞いてみる
まとめ
オースチン/MG/ローバー・メトロ(1980年〜1989年/英国仕様)のスペック

ミニの後継モデルとして登場したメトロ

text:Malcom McKay(マルコム・マッケイ)
photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

  
あまりに優れた先代のために、販売が伸びなかったメトロ。1970年代は親会社のブリティッシュ・レイランド(BL)社はストライキ続き。良いクルマだったのに、イメージは奮わなかった。

1980年のある雑誌には、「イギリス車であることを誇りに思える」という見出しが載った。その15年後、メトロ111Siを試乗したAUTOCARは、「フォルクスワーゲン・ポロのライバル・モデルが夢見るような、ドライビングの楽しさがある」と評価している。

オースチン/MG/ローバー・メトロ(1980年〜1989年/英国仕様)
オースチン/MG/ローバー・メトロ(1980年〜1989年/英国仕様)

そんなメトロは、強い逆風の中に生まれた。英国市場では、国産車より輸入車の方が高いシェアを獲得していた。

スタイリングは、時代を感じさせない。快適性と実用性、操縦性や走行性能は、素晴らしいバランスに仕上がっていた。新しいエンジンとトランスミッションを採用し、控えめなフェイスリフトを重ね、1998年までの寿命を支えた。

1997年のユーロNCAPによる衝突テストでは、設計が古く得点が低迷。メトロに終止符を打つきっかけとなった。BMWが親会社となったローバー社は、販売は堅調だったものの、製造終了を決めた。

モデルライフを通じて、ハンドリングは高い評価を保った。静かで洗練され、風切り音も小さい。車内は広くはなく、身長の高いドライバーは悩まされた。

サスペンションは、アレックス・モールトンによるハイドロガス式を採用。素晴らしい乗り心地を叶えている。MGFの専門ショップなら、ハイドラガスの補充は今でも可能だ。

 

人気記事