【21年ぶりにビッグ・ヒーレーで参戦】和やかでも真剣!サイドウェイトロフィー4時間耐久という夏祭り
公開 : 2025.09.27 11:45
モータージャーナリストの吉田拓生が21年ぶりにビッグ・ヒーレーを駆って、サイドウェイトロフィーの4時間耐久レースに参戦しました。和やかでも真剣な4時間耐久という名のお祭りの様子をレポートします。
21年ぶりのビッグ・ヒーレー
「久しぶりに乗ってみる?」という声の主は、昔よく一緒にレースに出ていた金子温。乗ってみる? というのは、「8月17日に袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されるフェスティバル・オブ・サイドウェイトロフィーの4時間耐久レースで、彼のオースチン・ヒーレー3000(ビッグ・ヒーレー)をドライブしてみない?」という意味だった。
金子はレースの主催者でもあり、自身も参加者だ。普段は1時間耐久をやっているが、今回は初の試みとして『4時間レース』を行うという。当日は酷暑に違いなく、ドライバーも足りない。だからこその「出てみない?」というわけなのだ。聞けば夏祭りのようなもの、ということだったので参加させてもらうことにした。

筆者が草レースに没頭していたのは20年以上も前のこと。『YSU581』のレジストレーションを掲げたビッグ・ヒーレーには以前も乗っていたので、当時の写真を見返してみると2004年の夏が最後だった。あれから21年も経ったのか。光陰矢の如しである。
日本でも大人気の『カニ目』ことオースティン・ヒーレー・スプライトとは違い、ビッグ・ヒーレーは人気車種とは言い難い。だが60年代のル・マンやラリーで活躍したこのクルマこそ、筆者にとって憧れの1台なのだ。特にコンペティション仕様ではボディの鉄パネルの一部をアルミに換装。直6エンジンのシリンダーヘッドも鋳鉄からアルミに換えることで運動性能を高めている。タイヤはもちろん、バイアス構造のダンロップだ。
レース中でも、給油はスタンドで
袖ケ浦フォレストレースウェイはやはり朝から酷暑だった。パドックには、運転を終えたドライバーが飛び込めるプールまで用意されていた。
久しぶりに対面したビッグ・ヒーレーは、当然のことながら過日と同じ姿。これ以上古くなることもなく、いつでもマイペースでレースを楽しめるのがクラシックカーの魅力だろう。21世紀に入って変わったのは、車両価格くらいか。元々イギリスのレースに出ていた今回のビッグ・ヒーレーの場合、少なく見積もっても当時の倍以上にはなっているはずだ。

われわれのチームは金子と筆者、T君、O君の4人。ただしO君は隣チームのドライバーも兼任しているというユルさだ。4時間というと問題になるのは給油だが、これはパドック内のスタンドまで自走して行う方式。公平といえば公平だが、スタンドが混めば運に左右される。そんなことも含めて『お祭り』なのである。
筆者はレース自体久しぶりなのだが、サーキットはよく走っているし、昔よりも『滑る』ことに抵抗はない。練習走行では、佐藤亮太カメラマンの前でドリフトを決めるというミッションを果たせなかった以外は問題なかった。
この日行われるのは4時間耐久だけなので、パドックはのんびりムード。草レースといっても真剣なものからかなりユルいものまでさまざまだが、今回はもちろん後者。この朗らかな雰囲気が広まれば、もっとエントラントが増えるに違いない。












































































































































































