【オプション少ない素のカレラ】ポルシェ911カレラ(1) グリーンの992型 長期テスト

公開 : 2020.11.23 11:50  更新 : 2021.07.12 18:56

装備するオプションは最小限

オプションも、多くはない。8万2793ポンド(1117万円)のクルマに、8908ポンド(109万円)のオプションだから少なくはないが、カレラSの価格にまでは届いていない。

1145ポンド(15万5000円)のカレラS用アルミホイールと、1599ポンド(21万5000円)の14ウェイ電動スポーツシートはなくても良いかもしれないが、付けたい装備ではある。長期テストの最後まで、結論は出さないでおこう。

ポルシェ911カレラ(英国仕様)
ポルシェ911カレラ(英国仕様)

在宅勤務が続いており、ポルシェ911で通勤はしていない。短距離ながら何度かドライブには出ていて、48時間ほど911と一緒に過ごしている。

土曜日の朝には、隣町まで8kmほど運転した。喜びでいっぱいだった。ステアリングホイールを実際に握ってみると、見た目ほど車幅は気にならなかった。

スポーツカーのシャシーに大きなアルミホイールの組み合わせでも、乗り心地は良い。路面の起伏も柔軟にこなしてくれる。ロードノイズは大きいが、近所をうろつく時にも選びたくなるほど、快適だ。

右足に力を込めれば、ポルシェ911らしい速さを実感できる。スーパーカーではなく、あくまでもスポーツカー。漸進的なパワーデリバリーと優れた安定性があり、ドライバーが身構える必要もない。

しっかりアクセルを踏み込んで、楽しめる。長期テストの結果も、似たような言葉で締めくくるのかもしれない。

セカンドオピニオ

この911は、過去30年間にわたしが学んできたことを、的確に示している。多くのポルシェ・オーナーは、ベースの911を選んでも、沢山のオプションを追加する傾向にある。しかし、オプションを限定しても、素晴らしいクルマが手に入るということ。

筆者が思うに、現代の911に必要なものは、明るいLEDヘッドライトだけ。理想をいえば、マトリックス・タイプが良い。基本的にポルシェ911カレラは、まっさらな状態でも素晴らしい。 Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)

ポルシェ911カレラ(英国仕様)
ポルシェ911カレラ(英国仕様)

テストデータ

テスト車について

モデル名:ポルシェ911カレラ(英国仕様)
新車価格:8万2793ポンド(1117万円)
テスト車の価格:9万891ポンド(1227万円)

オプション装備

スポーツエグゾースト:1844ポンド(24万9000円)
14ウェイ電動スポーツシート:1599ポンド(21万5000円)
フロント20インチ/リア21インチ・カレラSホイール:1145ポンド(15万5000円)
アベンチュリン・グリーン・メタリック塗装:876ポンド(11万8000円)
ダイナミックLEDヘッドライト:699ポンド(9万4000円)
パーキングアシスト/リアカメラ:464ポンド(6万2000円)
ツートン・レザーインテリア:422ポンド(5万7000円)
プライバシーガラス:387ポンド(5万2000円)
自動防眩ルームミラー:387ポンド(5万2000円)
ポルシェ・クレスト・エンボス・ヘッドレスト:161ポンド(2万1000円)
ポルシェ・クレスト・ホイールセンター:114ポンド(1万5000円)

テストの記録

燃費:8.7km/L
故障:なし
出費:なし

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