【717C、787BからAZ-1まで】マツダ100周年 英国編集部 お気に入りモデル9台 後編

公開 : 2021.01.03 20:25

1920年に東洋コルク工業として創立したマツダは、2020年に100周年を迎えました。振り返ればロータリーエンジンにル・マン優勝、ロードスターなど話題も豊富。英国編集部のお気に入りマツダ車、9台をご紹介しましょう。

もくじ

英国編集部お気に入りのマツダ車
マツダ717C(1983年)
マツダMX-5(ロードスター/NA型/1989年)
マツダ・スーツケース・カー(1991年)
マツダ787B プロトタイプレーサー(1991年)
マツダ・オートザムAZ-1(1992年)

英国編集部お気に入りのマツダ車

text:C&SC
photo:MAZDA(マツダ)/Tony Baker(トニー・ベイカー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
今回は、2020年1月に100周年を迎えたマツダの、英国編集部お気に入りモデル9台をご紹介したい。後半は、マツダ717CからオートザムAZ-1までの5台。読者は、すべてをご存知だろうか。

マツダ717C(1983年)

Julian Balme (ジュリアン・バルメ)

わたしが初めてル・マン24時間レースを観戦したのは、1983年。ニムロッド・アストン マーティンとEMKAポルシェを中心に応援するつもりだったが、少しレトロな見た目のプロトタイプレーサーに目が奪われた。

マツダ717C(1983年)
マツダ717C(1983年)

ニコンがスポンサーの、マツダ717Cだった。グループC2(Cジュニア)クラスで参戦していた小さなレーシングカーは、丸いフロントノーズとリアタイヤ部分のスパッツが特徴。1960年代にフランスチームがエントリーさせていたマシンを彷彿とさせた。

ダウンフォースは限られ、ホイールベースも短く、717Cの運転は難しいものだった。しかし2台ともに最後まで走り抜き、総合12位と18位でゴールしている。

従野孝司と寺田陽次郎、片山義美の3名によるチームは、グループCジュニアでクラス優勝を果たしている。しかし、そのクラスに該当する参戦マシンはマツダのみだった、というオチもある。

独特のサウンドを放って、ツインローターを載せた宇宙船のようなマシンが、サーキットを駆け巡った。比較的単調に終わった1983年のル・マンの中で、ハイライトと呼べる戦いだったと思う。

マツダMX-5(ロードスター/NA型/1989年)

Lizzie Pope(リジー・ポープ)

安直な選択だと思われるかもしれないが、ブランドで最も人気の高いモデルを称賛せずして、マツダの100周年を祝うことはできない。マツダMX-5(ロードスター/NA型)の発売は1989年。冷え切ったスポーツカー市場を、一気に活性化させた立役者だ。

マツダMX-5(ロードスター/NA型/1989年)
マツダMX-5(ロードスター/NA型/1989年)

わたしは3代目、NC型のオーナーだから、少し贔屓目がある。でも、ロードスターを運転したことのある人なら、決まって同じような意見が返ってくる。それくらい楽しいクルマだ。

英国のクラシック・スポーツカーの良さにインスパイアされたマツダ。後輪駆動で2シーターのオープンというコンセプトを受け継ぎ、できるだけシンプルに仕立ててある。

ロードスターの特徴を挙げてみたら、簡単に11個も出てきた。気取らない雰囲気、病みつきになるスリル、軽快なハンドリング、夢中にさせてくれる個性、などなど、どれも4世代で共通している。特に初代NA型の純粋さは、特筆すべきだろう。

NA型は近年価格が上昇傾向にあるようだが、残りの3世代の中古車なら、まだ価格は手頃なまま。身近に楽しめるモデルとして、いいニュースだ。

素晴らしい価格価値と、圧倒的な運転の楽しさ。こんなに素晴らしいクルマを、安直なチョイスだとまとめるわけにはいかないと思う。