【シトロエンらしい純EV】シトロエンe-C4へ試乗 航続距離349km 136psのクロスオーバー

公開 : 2020.12.30 19:05  更新 : 2021.05.18 16:15

どこかシトロエンらしい運転感覚

e-C4の運転感覚は、どこかとてもシトロエンらしい。運転姿勢は、シトロエンベルランゴのものに近い。ほどほどに背筋を正す感じ。

ペダルは2枚。小さくシンプルなセレクターが付き、回生ブレーキの効きが強くなるBモードが選べる。ワンペダル・ドライブはできない。AT車のように、ブレーキペダルを放すとクリープ走行をする。

シトロエンe-C4(欧州仕様)
シトロエンe-C4(欧州仕様)

サイドウォールの高いタイヤを履いていることもあり、走行時の快適性には優れる。穏やかな乗り心地ながら、希に強めの上下動や振動が車内を襲うから、シトロエンの狙いは完全には達成できていないようではある。

ステアリングの操舵感は軽く、操作系へ伝わる感覚は不足気味。ドライバーズカーとはいえないだろう。

加速力は充分。電気モーターの最高出力は136psあり、0-100km/h加速は9.0秒とうたわれるが、発進加速はそれより鋭く思えるほど。トルクステアもほとんどない。

英国で用意されるトリムグレードは3段階。それぞれ1000ポンド(14万円)程度の差が付けられる。

今回の試乗車は、中間グレードのシャインと呼ばれるもので、装備も充実していた。英国価格は、補助金を引いた後で3万130ポンド(406万円)。日産リーフフォルクスワーゲンI.D.3などと競合することになる。

運転の楽しさでは、シトロエンe-C4はリーフより優れ、I.D.3には届かない。50kWhというバッテリー容量は、ライバルのベースグレードより大きいから、距離は長く走れる。新しい純EVとして、悪くない選択肢といえそうだ。

シトロエンe-C4(欧州仕様)のスペック

価格:3万130ポンド(406万円)
全長:4360mm
全幅:1800mm
全高:1525mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:9.0秒
航続距離:349km
CO2排出量:−
車両重量:1541kg
パワートレイン:シングル永久磁石モーター
バッテリー:50kWh
最高出力:136ps
最大トルク:26.4kg-m
ギアボックス:−

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