【ルーマニアの無骨な中型SUV】ダチア・ビッグスター・コンセプト発表 LPG仕様も登場か

公開 : 2021.01.18 06:25

ルーマニアのダチアは、中型SUVのビッグスター・コンセプトを発表しました。ラインナップ拡大の一環として2025年までに発売される予定で、シンプルかつ無骨なデザインが特徴的。LPG仕様の登場も予想されます。

低価格ブランドの大攻勢始まる

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ルノー傘下のダチアは、人気の高いダスターの上に位置する新型SUV、ビッグスター・コンセプトを発表した。

ビッグスターは、低価格重視のダチアのラインナップを収益性の高いCセグメントに拡大する計画の一環として登場する。今年発売予定の新型サンデロ、ローガン、スプリングEVに加えて、2025年までに導入する3台の新型車のうちの1台となる。

ダチア・ビッグスター・コンセプト
ダチア・ビッグスター・コンセプト    ダチア

ルノー・日産三菱アライアンスのCMF-Bプラットフォームをベースに開発されている。このプラットフォームは、今後のダチアの全車に採用される。将来的には、「代替エネルギー」(おそらくLPG)とハイブリッド・パワートレインの両方を搭載する予定だ。

公開されているコンセプトモデルは全長4.6mで、消費者をCセグメントに呼び込むための「大型で高性能なモデルを低価格で提供する方法」と表現されている。

ダチア特有のY字型のヘッドライトデザインが特徴で、全体的に小型SUVのダスターを彷彿とさせる無骨でシンプルなスタイリングとなっている。

ダチアによると、このコンセプトでは、リサイクルプラスチックで作られたパネルをボディ保護用に採用しているという。また、将来的に採用を予定している新しいロゴも装着している。

ダチアのデザイン責任者であるアレハンドロ・メソネロ=ロマノスは次のように述べている。

「ダチア・ビッグスター・コンセプトは、ブランドの進化を象徴しています。クールなタッチとアウトドア精神を備えた本質的なものです。このコンセプトは、アクセシブル(低価格)であることが魅力的であることと対立するものではないことを証明しています。ダチアはそう信じており、このクルマがその証拠です」

ロシアのラーダとも提携

ビッグスター・コンセプトは、ダチアの大規模攻勢を支えるモデルとなる。現在、ダチアはルノー・グループ内でロシアのラーダと提携している。

ダチアを率いるデニス・ル・ボットは、「ダチアはダチアとして、常に信頼性が高く、本物で、コストパフォーマンスに優れた製品を賢いバイヤーに提供していきます」と述べている。

ダチア・ビッグスター・コンセプト
ダチア・ビッグスター・コンセプト    ダチア

ビッグスターをはじめとする将来のダチアとラーダの全モデルは、CMF-Bプラットフォームを採用する。

一方、ラーダは2025年までに4つの新型モデルを発売する予定で、その中にはCセグメントの新型車や、2024年には象徴的なオフローダーであるニーヴァのリモデル版も含まれている。

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