【ネタバレ注意】シン・エヴァンゲリオン劇場版に2代目ジムニー登場? エヴァ協力会社に聞く

公開 : 2021.03.14 05:45  更新 : 2022.03.25 18:50

2代目ジムニーの撮影取材は2012年に

シン・エヴァに登場するSJ30ジムニー。撮影協力をおこなった当時の話をアピオの河野仁社長に聞いてみた。

「次回のエヴァンゲリオンでジムニーを登場させる予定があるので2代目ジムニー(SJ30)の取材をさせてほしいと依頼がありました。当時はまだジムニー歴史館もなかった頃だったので、アピオにあるSJ30を準備しました」

「内外装をかなり細かく時間をかけて撮影していましたね。また、エンジンをかけた状態や走行状態でのエンジン音、ドアを開け閉めしたときの開閉音なども録音していたと思います」

「どのようなシーンで使われるのか? なぜジムニーなのか? などは、極秘となっているので詳しい内容はいえませんとのことでしたね」

「なお、最初は日本ジムニークラブ関西支部に話が来たようですが、取材に提供できるSJ30がなかったので、アピオに回って来たのだと思います」

「SJ30はアピオの歴史がスタートするきっかけとなったジムニーなのでそのジムニーがこうして役立ったのは嬉しく思います」

河野社長の話によると、取材がおこなわれたのは2012年。

新劇場版の3作目にあたる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開された年だ。

日本ジムニークラブ(ジムニー・クラブ・オブ・ジャパン、略称JCJ)とはジムニーのオーナーズクラブで発足は1982年7月と40年近い歴史を持っており、会員数は日本だけで延べ5000名超。

世界各地に支部があり、ワンメイクのオーナーズクラブとしては世界最大級を誇る。

筆者は80年代末頃からジムニーカーニバルの取材などにも訪れている。

これまでエヴァに登場してきたクルマ

エヴァンゲリオン・シリーズには、テレビアニメ時代から特徴的なクルマがいくつか登場している。

中でもエヴァンゲリオンのクルマといえば多くの人が思い浮かべるほど定着しているのが、「アルピーヌルノーA310」だ。

505号車「エヴァRT初号機アウディR8 LMS GT4」でS耐シリーズ初参戦。
505号車「エヴァRT初号機アウディR8 LMS GT4」でS耐シリーズ初参戦。    エヴァンゲリオンレーシング

ナンバーの「33-10」はオーナーの名前である「葛城ミサト」のミサトを数字にしたものだと推測される。

なお、A310はA110の後継として1971年に登場したガソリン車(直4 V6)であるが、エヴァシリーズの中ではハイブリッド仕様(メーターパネルに回転計、燃料計、電圧計が見られる)の右ハンドルモデルと、実車の設定に近いV6搭載の左ハンドルモデルがそれぞれ登場する(左ハンドルモデルはTVアニメの新世紀エヴァンゲリオンのみ登場)。

度重なる使徒(敵)の攻撃でダメージを受けながらも自走を続け乗員をまもっている。

続いて有名なクルマといえば2作目「エヴァンゲリオン新劇場版:破」で登場するマツダ・コスモスポーツだろう。

1967年に登場したマツダ(当時は東洋工業)初のロータリーエンジン搭載車だ。

なお、コスモスポーツが登場した背景には諸説あるが、庵野監督が「帰ってきたウルトラマン」(1971-72)の大ファンで、同作に登場する地球防衛チーム「MAT」のパトロール車(怪獣攻撃隊用パトロール車「マットビハイクル」)として日本中の老若男女から人気が高かったコスモスポーツを使いたかったという理由から「破」に登場させたのではないか? といわれている。

エヴァとクルマのアツくて深い関係はアニメ作品だけにとどまらない。

スーパーGTやD1選手権、スーパー耐久選手権、鈴鹿8時間耐久などのレースに「エヴァンゲリオンレーシング」として参戦している。ヱヴァンゲリオンの世界観を表現したピットもユニークだ。

3月12日には「Audi Team AS Sport」とタッグを組んでS耐シリーズST-Zクラスに初めてシリーズ参戦することが発表されている。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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