【高価格でも】「大人のレゴ」の魅力と「ポルシェ911レゴ」商品化の背景

公開 : 2021.04.14 05:45  更新 : 2022.09.26 14:37

18歳以上を対象とした大人のレゴがあります。その魅力と大人気ポルシェ911レゴ商品化の背景を紹介します。

対象年齢18歳以上 大人のレゴとは?

text:Kumiko Kato(加藤久美子)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

コロナ禍によって「おうち時間」が増え、プラモデル製作やミニカー収集と同様、レゴに夢中になる大人が世界中で増えている。

子どものころ、レゴを楽しんでいた人々がコロナ禍でレゴを再開したり、親子でレゴ作りに励んでみたり……。

レゴ・ポルシェ911
レゴ・ポルシェ911    レゴ・ジャパン

そして、今じわじわと増えているのは「ある商品」がきっかけでレゴに興味を持ち始めた大人たちである。

レゴに触れるきっかけとなっている「ある商品」とは「18歳以上」を対象にした「大人のレゴ」である。

どのような商品なのか。レゴジャパンに聞いてみた。

「大人レゴ」とは? 聞いてみた

ーー「大人レゴ」とはどんなものでしょうか?

「とくにこれが大人レゴだと決めて販売を始めたわけではないのですが、2020年5月ごろから大人を意識した商品に関してはパッケージデザインを変更するなど、大人向けのマーケティングを積極的に始めています」

「とくに、『フラワーブーケ』、『盆栽』、『レゴ・ニンテンドー・エンターテイメント・システム』などは日本のみならず世界中で非常に人気が高い商品です」

盆栽もスーパーマリオブラザーズも日本文化に由来するテーマではあるが、これらの大人のレゴは日本で特別に人気があるというわけではないという。日本独自の傾向ではなく世界的な傾向とのこと。

おうち時間を楽しみたい、昔遊んだレゴで癒されたい懐かしみたい! と思う大人が多いのだろうか? 大人のレゴ人気は世界中で共通の傾向があるようだ。

世界のベスト3を紹介してみたい。

世界的ベスト3は「盆栽」「花束」「マリオ」

以下に紹介する3種類の大人のレゴは、これまで抱いていたレゴのイメージを大きく覆す商品といえるかもしれない。

繊細で色鮮やかな美しい2種のレゴと、ファミコンの操作感までが味わえる懐かしくて斬新なレゴを紹介しよう。

レゴ・フラワーブーケ10280 18歳以上756ピース

レゴ・フラワーブーケ
レゴ・フラワーブーケ    レゴ・ジャパン

「こんなレゴがあったのか!」と驚く人も多いだろう。

発売と同時に完売するほどの人気となった商品。756ピースで15種類の花や葉を作ることができる。ピース数としては少なめだが1つ1つが小さく繊細で色合いも美しい。

ブーケとして完成した時の高さは約36cmと室内を豊かに彩る存在感もある。

レゴ盆栽(ボンサイ・ツリー)10281 18歳以上878ピース

中国の「盆景」を発祥とし日本で発展した「ボンサイ」(盆栽)は1970年代から欧州やアメリカで人気を拡大してきた。

そしてついに、レゴにもフラワーブーケと同様、レゴ・ボタニカルコレクションとして登場し見事に盆栽の世界観までを再現。こちらもまた世界的な人気となっている。

レゴ・ニンテンドー・エンターテイメント・システム18歳以上2646ピース71374

こちらもめずらしいタイプのレゴで、ホンモノそっくりの筐体にカートリッジを差し込む感覚まで味わえる。

コントローラーは実物大で筐体に接続してボタンも押せる。子どもの頃、スーパーマリオブラザーズで遊んだ世代には感動モノだろう。レトロデザインのテレビについているハンドルを回すと、8ビット風のマリオが動く仕組み(TV内部もレゴで組み立てる)。

それでは大人気の大人のレゴに加わった最新作を紹介しよう。

開発を着手してから2年の歳月を経て登場。シリーズ最高の完成度を誇り、発売されるやいなや、レゴ全体でも1、2位を争う人気となっているポルシェ911だ。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

関連テーマ

おすすめ記事